マイホームを検討されている方!
中でも住まいの快適性を大きく左右する換気システムについて、詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では一条工務店の換気システムの中核であるロスガード90の仕組みと性能から、導入することで得られるメリットやデメリット。
さらにはこの換気システムが、どんな人に向いているのかまで網羅的に解説していきます。
快適な暮らしを実現するために、下記のポイントを重点的にみていきましょう♪
- 標準換気システム「ロスガード90」の性能・特徴
- 導入によるメリット・デメリットや注意点
- 日々のメンテナンスや掃除の具体的な方法
- 長期的な運用で発生するランニングコスト
それでは早速本文にいってみましょう
一条工務店 換気システムとその種類について
一条工務店の換気システムは単に空気を入れ替えるだけでなく、家の快適性と省エネ性を高めるための重要な役割を担っています。
- 一条工務店の換気システムとは?
- 一条工務店 換気システムの種類を解説
- ロスガード90の仕組みと性能を深掘り
- ロスガード90のメリット・デメリット
- この換気システムはどんな人に向いているの?
- 換気システムはうるさい?騒音の真相
一条工務店の換気システムとは?
一条工務店が標準で採用している換気システムは、「ロスガード90」と呼ばれる熱交換型の第一種換気システムです。
計画換気とは窓開けに頼らず、機械によって家全体の空気を2時間で1回入れ替える仕組みのことです。
これによりシックハウス症候群の原因となる化学物質や、生活で発生する二酸化炭素などを排出し常に新鮮な空気環境を保ちます。
一条工務店の「ロスガード90」はこの計画換気を行う際に、外気の温度と湿度を室内の快適な状態に近づけてから取り込む「熱交換」機能を持つ点が最大の特徴です。
この機能により冷暖房のエネルギーロスを最小限に抑えながら、クリーンな空気環境を維持することが可能になります。
換気システムの種類を解説
出典:一条工務店
住宅の換気システムには、主に「第一種換気」と「第三種換気」の2つの方式があります。
一条工務店では高性能な家づくりを実現するために「第一種換気」を採用。
それぞれの特徴を理解することで、なぜ一条工務店が第一種換気を選ぶのかが明確になります。
項目 | 第一種換気(一条工務店採用) | 第三種換気(一般的な住宅で採用) |
---|---|---|
給気方法 | 機械(ファン) | 自然給気口 |
排気方法 | 機械(ファン) | 機械(ファン) |
空気の流れ | 強制的で安定 | 外気の影響を受けやすい |
熱交換 | 可能(ロスガード90など) | 不可 |
フィルター | 高性能なものが使用可能 | 簡易的なものが主 |
初期費用 | 高め | 安め |
第三種換気は排気のみを機械で行い、給気は壁に設けられた給気口から自然に行うシンプルな方式です。
一方で一条工務店が採用する第一種換気は給気と排気の両方を機械で行うため、安定的かつ計画的な空気の入れ替えが可能です。
特に一条工務店のような高気密住宅では、隙間からの空気の出入りが極めて少ないため第一種換気の性能を最大限に活かせます。
ロスガード90の仕組みと性能を深掘り
出典:一条工務店
「ロスガード90」の性能を支えているのは、主に「熱交換」「湿度交換」「高性能フィルター」という3つの仕組みです。
熱交換の仕組み
ロスガード90の名称にもある「90」は、最大90%の温度交換効率を意味します。
例えば冬に外気温が0℃で室温が20℃の場合、熱交換なしでは0℃の冷気がそのまま入ってきます。
しかしロスガード90を通すことで、外気は18℃まで温められてから室内に給気されます。
なお、一条工務店のロスガードは熱交換効率が高く、夏は85%、冬は90%と優秀。熱交換型換気扇と言っても、世の中には交換効率が70%程度のものや、全熱交換ではない(=湿度交換できない)機種も普通に使われているので、機種の選定も大事。効果が全く異なる。湿度交換がないと必要な加湿除湿量が爆増する。 https://t.co/qpABunbO2s
— うみも (@Ishii_Umimo) August 17, 2024
湿度交換の仕組み
ロスガード90は、温度だけでなく湿度の交換も行います。
夏は屋外のジメジメした空気の湿気を、排気する空気が回収し屋外に排出。
冬は逆に乾燥した外気に室内の湿度を移して給気することで、過度な乾燥を防ぎます。
高性能フィルターによる空気清浄
給気口には高性能フィルターが標準で備わっており、花粉や黄砂、PM2.5といった微細な有害物質を99%以上除去する能力があります。
これにより窓を開けなくても常にクリーンな空気が室内を循環します。
アレルギー症状を持つ方や、小さなお子様がいるご家庭でも安心して過ごせる空気環境を実現。
ロスガード90のメリット & デメリット
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ロスガード90は多くの利点を持つ一方で、考慮すべき点も存在します。
導入を検討する際は両面を正しく理解しておくことが大切です。
メリット
高い省エネ性による光熱費削減
前述の通り、高い熱交換効率により冷暖房の負荷を大幅に軽減し、光熱費を抑えられます。
一年中快適な温度と湿度の維持
熱交換と湿度交換機能により、季節を問わず快適な室内環境を保ちやすくなります。
きれいな空気環境の実現
高性能フィルターが花粉やPM2.5などを除去するため、アレルギー対策としても有効です。
窓開け不要による防犯・防音効果
窓を閉めたままで換気ができるため、外部からの騒音や虫の侵入、防犯面でも安心感があります。
室内干しでも洗濯物が乾きやすい
常に空気が循環しているため、室内干しの洗濯物から出る湿気を排出し、生乾きを防ぎます。
デメリット
設置スペースが必要
本体を設置するために約半畳(1マス)のスペースが必要になります。
間取りを考える上で考慮しなければなりません。
ランニングコストの発生
24時間稼働させるための電気代(月々1,000円~2,000円程度)や、定期的なフィルター交換費用(年間数千円~1万円程度)が発生します。
メンテナンスの手間
フィルターや防虫袋の清掃・交換を定期的に行う必要があります。
特に防虫袋の掃除は、虫が苦手な方には負担に感じられるかもしれません。
故障時の修理費用
保証期間(10年)を過ぎて故障した場合、本体交換となると数十万円の費用がかかる可能性があります。
この換気システムはどんな人に向いているの?
出典:一条工務店
ロスガード90の特性を踏まえると、特に以下のような方に適していると考えられます。
花粉症やアレルギーで悩んでいる方
高性能フィルターが有害物質の侵入を防ぐため、症状の緩和が期待できます。
光熱費を少しでも抑えたい方
高い省エネ性能は、長期的に見て家計の助けとなります。
窓を開けずに換気をしたい方
防犯面やプライバシー、虫の侵入などが気になる方には大きなメリットです。
室内の温度・湿度を一定に保ちたい方
小さなお子様や高齢のご家族がいる場合、安定した温湿度環境は健康面での安心につながります。
洗濯物の室内干しがメインの方
天候を気にせず洗濯ができ、生乾きの悩みも軽減されます。
換気システムはうるさいの?騒音の真相
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ネット上では「ロスガードがうるさい」という情報が見受けられることがあります。
過去のモデルでは、モーター音や作動音が気になるという声があったのは事実です。
多くの場合、日常生活において稼働音が気になることはほとんどないレベルにまで静音化が進んでいます。
間取りを計画する際にはロスガード本体の設置場所を収納スペースの中や、寝室から少し離れた場所に配置するなどの工夫をするとより安心して生活できるでしょう。
おはようございます。一条工務店宿泊体験中です。気になる方もいるかと思ってロスガード90の音を撮ってみました。
寝室の隣りにありましたが、ほとんど気になりませんでした。参考になれば幸いです。
もうすぐチェックアウトだと思うと悲しい😢#一条工務店 #宿泊体験 #おは戦31119nk pic.twitter.com/EyJdOlWgUt
— たす@LifePlus (@life_plus9) December 18, 2021
一条工務店 換気システムの維持管理と注意点【換気の種類は1種】
高性能な換気システムも、その能力を維持するためには適切な管理が不可欠です。
- 換気システムの基本的な設定方法
- 換気システムの日常的な掃除のポイント
- 換気システムはフィルター交換が必要?
- 換気システムのダクトのメンテナンス
換気システムの基本的な設定方法
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ロスガード90の設定は非常にシンプルで、基本的には「24時間、常に運転させておく」ことが正解です。
電気代が気になったり冬場に寒さを感じたりして運転を止めてしまうと、室内の空気がよどみ湿気がこもって結露やカビの原因となる可能性があります。
高気密住宅だからこそ計画的な換気を常に行うことが、家と住む人の健康を守る上で大切!
本体のリモコンには、フィルターの清掃時期を知らせる「お手入れランプ」が点灯する機能があります。
この操作を忘れないようにしましょう。
換気システムの日常的な掃除のポイント
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ロスガード90の性能を維持するためには、定期的な掃除が鍵となります。
掃除が必要な箇所は主に3つです。
天井の排気口
家の中の空気をロスガード本体へ送るための排気口で、主に2階の廊下などに設置されています。
表面のグリル(カバー)は1ヶ月に1回程度、掃除機でホコリを吸い取るぐらいでいいです。
3ヶ月に1回ほど内部のスポンジ状のフィルターを取り外して水洗いするか、掃除機で清掃します。
ロスガード本体内部
ロスガード本体の扉を開けると、給気フィルターと防虫袋があります。
これらは後述の通り定期的な交換が必要ですが、その際に本体内部に溜まったホコリや砂、虫などを掃除機で吸い取ったり固く絞った布で拭き取ったりします。
各部屋の給気口
各部屋の天井や壁にある給気口も、ホコリが溜まりやすい場所です。
定期的に確認し、掃除機などで清掃することをおすすめします。
換気システムはフィルター交換が必要?
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ロスガード90は定期的なフィルター類の交換が必要です。
交換を怠ると換気効率が低下し、システムの性能が十分に発揮されなくなるため注意してください。
交換が必要な部品と周期の目安は以下の通りです。
フィルター種類 | 交換周期の目安 | 役割 |
---|---|---|
排気フィルター | 半年〜1年 | 室内の空気に含まれるホコリなどを除去 |
給気フィルター | 半年〜1年 | 外気に含まれる花粉やPM2.5などを除去 |
防虫袋 | 半年〜1年 | 外気とともに侵入しようとする虫を捕集 |
これらの消耗品は、一条工務店のアフターサポートから購入できます。
年間のフィルター費用としては、合計で数千円程度を見ておくと良いでしょう。
交換作業自体は説明書を見ながら自分で行うことが可能です。
年末恒例!ロスガード90のフィルタ交換! pic.twitter.com/gE5KPKzQ9o
— 野々原のの乃❂Fenrir (@NNonohara) December 31, 2020
換気システムのダクトのメンテナンス
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第一種換気システムは家中に新鮮な空気を送るために、天井裏などに「ダクト」と呼ばれる配管を張り巡らせています。
このダクトのメンテナンスについて心配される方もいるかもしれません。
給気フィルターでクリーンになった空気が通るため、ダクト内部が汚れる心配は少ないと考えられています。
ただ家自体の寿命を考えると、将来的にはダクトの交換が必要になる可能性はあります。
長期的な視点でのメンテナンス計画については、家を建てる際に確認しておくと安心です。
まとめ:一条工務店 換気システムの性能やその種類について
出典:一条工務店
この記事では一条工務店の換気システム「ロスガード90」について、その仕組みから維持管理まで詳しく解説しました。
最後に本記事の重要なポイントをまとめます。
- 一条工務店の標準は第一種換気システム「ロスガード90」
- 給気と排気の両方を機械で行い安定した換気を実現
- 最大90%の熱交換効率で高い省エネ性を誇る
- 夏は除湿、冬は加湿を補助する湿度交換機能も搭載
- 高性能フィルターが花粉やPM2.5を99%以上カット
- メリットは省エネ、快適な温湿度、空気清浄、防音防犯性が高い
- デメリットは設置スペース、維持費、メンテナンスが必要
- 騒音は現行モデルで大幅に改善されている
- 花粉症やアレルギーを持つ人、光熱費を抑えたい人向き
- 設定は24時間常時運転が基本
- 天井の排気口や本体内部の定期的な掃除が不可欠
- 排気・給気フィルターと防虫袋は半年〜年1回程度の交換が必要
- フィルター類の年間コストは数千円程度
- ダクトの清掃は基本的に不要だが将来的な交換は視野に入れる
- 高性能な換気システムは家の快適性と資産価値を高める重要な要素
以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました<(_ _)>
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