
一条工務店のハグミーと検索すると、「寒い」という気になるキーワードを目にすることがあります。
高性能で知られる一条工務店の家で、なぜこのような評価があるのでしょうか?
これから家づくりを考えている方にとって、失敗や後悔は絶対に避けたいものです。
この記事ではハグミーはどんな家なのかという基本スペックと特徴から、寒いと言われる理由の真相まで客観的な情報に基づいて徹底的に解説♪
あなたの家づくりにおける不安を解消する一助となれば幸いです!
【この記事でわかること】
- ハグミーが「寒い」と言われる噂の真相
- 実際の断熱性能と寒さ対策の具体的な方法
- オプションを含めたリアルな総額とコストパフォーマンス
- ハグミーのメリット・デメリットと向いている人の特徴
それでは早速本文にいってみましょう
一条工務店ハグミー寒いの?噂の真相を性能から解説
一条工務店の記念モデル「ハグミー」が寒いという噂、気になりますよね。
この章では価格や性能、口コミを基にその真相にせまります。
- 一条工務店ハグミーはどんな家?基本スペックと特徴
- ハグミーが「寒い」と言われる理由とは
- ハグミーの断熱材と断熱等級を解説
- ハグミーは床暖房なしでも暖かい?
- ハグミーに住んでみた人のリアルな声や評価
一条工務店ハグミーはどんな家?基本スペックと特徴
一条工務店の「ハグミー」は、同社の設立45周年を記念して登場した規格住宅です。
その最大の魅力は高い住宅性能を維持しながら、驚きの低価格を実現している点にあります。
しかし価格を抑えながらも、「家は、性能。」という一条工務店の理念はしっかりと受け継がれています。
具体的にはプロの設計士が考案した100種類の間取りプランから、自身のライフスタイルに合ったものを選択する形式です。
標準仕様でも耐震等級3相当の高い耐震性、そして高気密・高断熱性能を備えているのが特徴です。
その他、標準で搭載されている主な仕様は以下の通りです。
- 24時間全館換気システム「ロスガード90」
- メンテナンスの手間を軽減する外壁全面タイル
- 断熱性の高いペアガラスの樹脂サッシ
ハグミーが「寒い」と言われる理由とは?
ichijo style
インターネットでハグミーについて調べると「寒い」という関連キーワードが見受けられますが、実際の口コミや性能を見るとこの評価はいくつかの誤解に基づいている可能性が考えられます。
まず一条工務店のラインナップの中では、ハグミーの断熱性能は上位モデル(例:アイスマート)と比較すると若干劣ります。
次に「ハグミー(HUGme)」という名称から、「寒いからハグして」といった冗談めいたSNSの投稿が見られます。
これらが性能とは無関係に、「寒い」というイメージを拡散させる一因になったとも・・
床暖房がないことへの不安から、「寒いのではないか」という疑問が生まれやすい状況があります。
しかしこれらの理由はハグミー自体の断熱性能が低いことを直接示すものではありません。
むしろ実際の居住者からは、「エアコンだけでも十分暖かい」「以前の家より光熱費が下がった」という肯定的な声が多く挙がっています。
ローコストで家建てたい人はこれにしとけば間違いないんじゃないかね。断熱と防湿の構成は気になるけど。
一条工務店は2023年に設立45周年を迎えます 45周年記念新商品「HUGme(ハグミ―)」1月11日より全国で販売開始 https://t.co/VpiL24Omxe @PRTIMES_JPから
— おが (@ogatayasuto) January 11, 2023
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ハグミーの断熱材と断熱等級を解説
出典:一条工務店
ハグミーの住宅性能を支える上で、断熱材と断熱等級は非常に重要な要素です。
ハグミーは価格を抑えつつも、一般的な住宅を大きく上回る断熱性能を確保しています。
断熱材の種類と厚み
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ハグミーで標準採用されている断熱材は「高性能断熱材EPS1号相当」です。
湿気に強く結露のリスクを抑える効果も期待できます。
壁に使用される断熱材の厚みは89mmです。
これは上位モデルの140mmと比較すると薄いですが、それでも国の定める次世代エネルギー基準を十分にクリアする性能を持っています。
商品シリーズ | 断熱材の種類 | 壁の断熱材の厚み |
---|---|---|
ハグミー | EPS1号相当 | 89mm |
アイスマイル | EPS1号相当 | 140mm |
アイスマート | 高性能ウレタンフォーム | 140mm + 50mm(外内ダブル断熱) |
断熱等級とUA値
住宅の断熱性能を示す公的な指標として「断熱等性能等級」があります。
2022年に新設された基準では、等級7が最高レベルです。
ハグミーの公式な断熱等級はプランによって変動しますが、おおむね「断熱等級5~6」に相当します。
ハグミーのUA値は、間取りや窓の仕様によりますが約0.4〜0.6W/㎡・Kとされています。
国のZEH基準が0.6W/㎡・K以下(6地域の場合)ですので、ハグミーは標準仕様でZEH基準を超える高い断熱性能を持っていることがわかります。
断熱性能を示す数値としてUA値(外皮平均熱貫流率)があります。UA値は数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。
ハグミーは床暖房なしでも暖かい?
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出典:一条工務店
一条工務店といえば全館床暖房が有名ですが、ハグミーではオプション設定です。
このため「床暖房なしでは寒いのではないか」と心配する方も少なくありません。
前述の通りハグミーは断熱等級5~6に相当する高い断熱性能と、優れた気密性を標準で備えています。
図
家全体が魔法瓶のような構造になっているため、一度暖めた室内の熱が外に逃げにくく外の冷気も中に入りにくいです。
このため居住者からは「エアコンの暖房だけでも十分に暖かい」「冬でも室温が下がりにくい」といった声が多く寄せられています。
特に比較的温暖な地域にお住まいの方や、日中の在宅時間が短い方にとっては、床暖房がなくても快適に過ごせる可能性は高いです。
もちろん寒さの感じ方には個人差があり、住んでいる地域の気候にも左右されます。
もし床暖房を付けずに寒さ対策を強化したい場合は、窓の仕様を標準のペアガラスからさらに断熱性能の高い「トリプルガラス」にアップグレードするオプションも有効な選択肢となります。
窓は家の中で最も熱が逃げやすい場所なので、ここの性能を高めることで室内の保温効果を大きく向上させることができます。
ハグミーに住んでみた人のリアルな声や評価
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実際にハグミーで家を建て、生活している人たちの声はこれから家づくりを考える上で非常に参考になります。
ここでは客観的な視点から良い評価と、注意が必要な評価の両方を紹介します。
良い評価・口コミ
多くの居住者が最も高く評価しているのは、やはりコストパフォーマンスの高さです。
「一条工務店の性能を持つ家が、ローコスト住宅と変わらない価格で建てられて満足している」
「予算を抑えられた分、太陽光パネルや蓄電池などのオプションに費用を充てることができた」 といった声が多数見られます。
「冬は暖かく夏は涼しいので、光熱費が以前の賃貸住宅より安くなった」
「全館換気システムのおかげで、家の中の空気がきれいで快適に過ごせる」
など性能面での満足度は非常に高い傾向にあります。
注意が必要な評価・口コミ
一方でハグミーならではの注意点も指摘されています。
最も多く聞かれるのは、間取りの自由度の低さに関するものです。
「100プランから選べるとはいえ、土地の形や希望を絞ると選択肢がかなり限られた」
「ここに窓が欲しかった、収納を増やしたかった、といった細かい変更が一切できなかったのが残念」 など規格住宅ゆえの制約に不満を感じる声もあります。
「標準のペアガラスでは少し心許なく、トリプルガラスにすればよかったと少し後悔している」
「キッチンやお風呂の選択肢が少なく、好みのデザインを選べなかった」
ハウスメーカーさんは一条工務店で決めました。
プランはハグミーかアイキューブでまだ悩んでます。
仮審査の結果次第ではハグミ一択になる可能性も😂
概算見積もり出してもらいましたが、意外と値段が跳ね上がりますね、、、
太陽光搭載量をMAXから10Kwhに変えざるをえないかもしれません。。— すぺんど@一条工務店icube III (@SOLooo00000) May 27, 2024
一条工務店ハグミー寒いの?注意点と総額で判断
一条工務店ハグミーのメリット・デメリットとは?
- 一条工務店ハグミーのメリット・デメリットとは?
- ハグミーの寒さ対策とオプション選び
- オプションを含めたハグミーの総額
- ハグミーは販売終了する可能性も
- ハグミーはどんな人に向いている?
一条工務店ハグミーのメリット・デメリットとは
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ハグミーを検討する際にはその長所と短所の両方を正しく理解しておくことが、後悔しない家づくりの鍵となります。
メリット | デメリット |
---|---|
圧倒的なコストパフォーマンス | 間取りやデザインの自由度が低い |
高い住宅性能が標準仕様 | オプション追加で価格が大きく上がる |
打ち合わせ回数が少なく工期が短い | 選べる設備や建具の種類が限られる |
プロが設計した効率的な間取り | 一条工務店の紹介制度の特典対象外 |
ハグミーのメリット
最大のメリットは、一条工務店の高い住宅性能をローコストで実現できる点です。
ベースの坪単価約50万円〜という価格でありながら、耐震等級3相当、高気密・高断熱、全館換気システムなどが標準で手に入ります。
また規格住宅であるため間取りを一から考える必要がなく、打ち合わせの回数や負担を減らせるのも魅力です。
共働きで忙しい世帯や、家づくりに多くの時間を割けない方にとっては大きな利点となります。
建築工程も効率化されているため、工期が比較的短い傾向にあります。
ハグミーのデメリット
一方で規格住宅であることは最大のデメリットにもなり得ます。
100種類のプランから選ぶ形式のため、注文住宅のような自由な間取り設計はできません。
壁の位置や窓のサイズ・数などの変更も原則として不可能です。
これらのオプションを追加していくと総額が大きく上昇し、結果的に上位モデルとの価格差が縮まる可能性も考慮しなくてはなりません。
さらにハグミーは、一条工務店の紹介制度におけるオプション割引の対象外である点も知っておくべき注意点です。
一条工務店ハグミーの寒さ対策とオプション選び
出典:一条工務店
ハグミーは標準仕様でも十分な断熱性能を持っていますが、より快適な温熱環境を求める場合や、寒さの厳しい地域で建てる場合にはいくつかのオプションが有効です。
最も人気のあるオプションは「全館床暖房」です。
一条工務店の家との相性が良く、家中のどこにいても足元からじんわりと暖かさを感じられます。
部屋ごとの温度差が少なくなるため、ヒートショックのリスクを軽減する効果も期待できます。
次に有効なのが、窓の性能を上げる「トリプルガラス樹脂サッシ」への変更です。
家の中で最も熱の出入りが激しいのは窓です。
標準のペアガラスからトリプルガラスにすることで断熱性能が格段に向上し、冷暖房効率がアップします。
また冬場の乾燥対策として、全館換気システム「ロスガード90」に加湿機能を追加した「ロスガード90 うるケア」も選択できます。
室内の湿度を適切に保つことは体感温度を上げるだけでなく、ウイルスの活動を抑制する効果も期待できます。
自身のライフスタイルや予算、そして建築地の気候などを総合的に考慮し本当に必要なものを見極めることが大切です。
オプションを含めた一条工務店ハグミーの総額
出典:一条工務店
ハグミーの広告などで目にする「本体価格1,490万円~」という価格は、あくまで建物の基本的な価格です。
実際に家を建てる際には、これに加えて様々な費用が発生します。
家づくりにかかる総額は大きく分けて以下の3つで構成
- 建物本体価格:家の構造や基本的な設備
- 付帯工事費:屋外の給排水工事、ガス工事、地盤改良工事、外構工事
- 諸費用:登記費用、各種税金、住宅ローン手数料、火災保険料
ハグミーの場合、付帯工事費や諸費用で、おおよそ300万円~500万円程度が別途必要になると考えておくとよいでしょう。
さらに前述の「全館床暖房」や「太陽光発電システム」、「トリプルガラス」といったオプションを追加した場合にその費用が上乗せされます。
これらの費用を総合するとハグミーの建築総額は、土地代を除いて一般的に2,400万円~2,800万円程度になるケースが多いようです。
もちろん選ぶプランの広さや、オプションの選択内容によって金額は大きく変動します。
一条工務店ハグミーは販売終了する可能性も
ichijo style
ハグミーを検討する上で、必ず知っておかなければならない注意点があります。
それはハグミーが、一条工務店45周年を記念した「期間・棟数限定」の商品であるということです。
2023年1月から販売が開始され、その高いコストパフォーマンスから人気を集めていますが、限定商品であるためいつ販売が終了するかは公式には明言されていません。
もしハグミーでの建築を真剣に考えているのであれば、早めに情報収集を開始し検討を進めることが賢明です。
またもう一つの注意点として、住宅価格そのものの変動があります。
ハグミーも発売当初より坪単価が上昇しており、今後も価格が改定される可能性があります。
契約時点での価格が適用されるため検討が長引けば、それだけ建築費用が高くなるかもしれません。
一条工務店ハグミーはどんな人に向いている?
出典:一条工務店
ハグミーは非常に魅力的な商品ですが、その特性から全ての人にとって最適な選択肢とは限りません。
ハグミーが向いている人
コストを抑えたいが性能は妥協したくない人
一条工務店の高い住宅性能を手頃な価格で手に入れたい方にとって、ハグミーは最適な選択です。
間取り決めに時間をかけたくない人
プロが設計した暮らしやすい100プランから選ぶ形式なので、間取りの検討にかかる時間と労力を大幅に削減できます。
一条工務店の家が好きでシンプルなデザインを好む人
一条工務店ならではの性能や設備に魅力を感じており、外観や内装に強いこだわりがない方にはぴったりです。
ハグミーが向いていない人
間取りやデザインに強いこだわりがある人
規格住宅のため壁の配置や窓の大きさなど、自由な設計を求める方には不向きです。
最上位クラスの住宅性能を求める人
より高い断熱性や最新設備を望む場合は、アイスマートなどの上位モデルを検討する方が満足度は高くなります。
他のメーカーのキッチンや設備を導入したい人
ハグミーでは一条工務店のオリジナル設備が基本となるため、他社製品の導入は困難です。
まとめ:「一条工務店ハグミー寒い」という意見もあるが基本的には快適で暮らしやすい
出典:一条工務店
この記事を通じて、解説してきたポイントをまとめていきたいと思います。
- 本体価格は1490万円からとローコスト住宅に匹敵
- 総額はオプションや諸費用を含め2500万円前後が目安
- 断熱材はEPS1号相当で一般的な住宅より高性能
- 断熱等級は5~6で国のZEH基準をクリア
- 床暖房は標準仕様ではなくオプションで追加可能
- 高気密高断熱のため床暖房なしでも快適という声は多い
- 寒さ対策としてトリプルサッシへの変更も有効な手段
- 最大のメリットは圧倒的なコストパフォーマンス
- デメリットは間取りやデザインの自由度が低いこと
- プロが設計した暮らしやすい100種類の間取りから選ぶ
- 期間・棟数限定商品のため販売が終了する可能性がある
- 住宅価格は年々値上がりする傾向にある
- 性能を重視しつつコストを抑えたい人に最適な商品
- 注文住宅のような自由な設計をしたい人には不向き
- 一条工務店ハグミーが寒いという噂は性能や口コミから見ると誤解
以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました<(_ _)>
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