
一条工務店で家づくりを検討する際、デザインや性能と並んで非常に気になるのが保証制度ではないでしょうか。
万が一の不具合に備え、どのような保証が受けられるのかを正確に把握しておくことは、安心して長く暮らすために不可欠です。
この記事では皆さんが知りたい一条工務店の設備ごとの保証期間一覧を、分かりやすく解説!
これで保証に関するあらゆる疑問が解消され、納得のいく家づくりに一歩近づけるはずです♪
【記事のポイント】
- 一条工務店の保証制度の全体像
- 住宅設備ごとの具体的な保証期間
- 保証を延長するための条件
- 他社と比較した一条工務店の保証内容
それでは早速本文にいってみましょう
【完全ガイド】一条工務店の保証期間一覧と基本情報
一条工務店で家を建てるなら保証制度の確認は必須です。
- そもそも一条工務店の保証制度とは?
- 保証とアフターサポートの違い
- 一条工務店の設備ごとの保証期間一覧
- 延長保証を受けるための条件と費用
- 他社ハウスメーカーとの保証比較
そもそも一条工務店の保証制度とは?
一条工務店の保証制度は、住宅の品質を長期間にわたって維持するための大切な仕組みです。
この制度は大きく分けて「長期保証」と「短期保証」の2つの柱で成り立っています。
まず住宅の根幹をなす部分を対象とするのが長期保証です。
また屋根や外壁など「雨水の侵入を防止する部分」については、初期保証が15年となっており、後述する条件を満たすことで最長30年まで延長が可能です。
これは法律で定められた10年間の保証義務(品確法)を大幅に上回る手厚い内容であり、一条工務店の住宅性能に対する自信の表れと考えられます。
一方で日々の暮らしに直接関わる、設備機器などを対象とするのが短期保証です。
これらの設備は消耗品としての側面も持ちますが、保証期間内に自然な形で不具合が生じた場合は無償での修理や交換が受けられます。
このように一条工務店は家の骨格から細かな設備に至るまで、期間や対象を明確に分けた保証制度を設けることでオーナーが安心して暮らせる体制を整えています。
保証とアフターサポートの違い
出典:一条工務店
家を建てた後の安心を支える仕組みとして、「保証」と「アフターサポート」という2つの言葉を耳にすることがあります。
これらは似ているように感じられますが、その役割には明確な違いがあります。
「保証」とは一言で言えば「製品の品質に対する約束」です。
前述の通り一条工務店では構造躯体や防水性能などに対して、最長30年の長期保証を設けています。
これは万が一のトラブルに対する金銭的な負担を軽減してくれる、いわば保険のような役割です。
具体的には定期的な点検の実施、住まいのお手入れ方法に関するアドバイス、消耗品の購入案内、軽微な不具合に関する相談窓口などなど・・
一条工務店では専用アプリ「i-サポ」やアフターサポートセンターを通じて、オーナーからの連絡に迅速に対応する体制を整えています。
一条工務店の設備ごとの保証期間一覧
出典:一条工務店
一条工務店の保証は、建物の部位や設備によって期間が細かく設定されています。
どの部分がいつまで保証されるのかを事前に把握しておくことが大切です。
以下に主要な項目ごとの保証期間を一覧表にまとめました。
対象項目 | 保証期間 | 備考 |
構造耐力上主要な部分 | 30年 | 基礎、柱、壁、梁など |
雨水の侵入を防止する部分 | 初期15年(最長30年) | 屋根、外壁など。延長には条件あり |
シロアリ予防 | 30年 | 10年目と20年目に無償の予防工事実施が条件 |
給湯器・水道配管・スイッチ類 | 5年 | 短期保証の対象 |
全館床暖房 | 5年 | 温水式配管部分は約50年以上の耐久性と評価 |
太陽光発電システム | 10年 | モジュール(パネル)部分の保証 |
玄関ドア・クロス(壁紙) | 2年 | 短期保証の対象 |
外壁タイル | 2年 | 構造に影響しないひび割れなどが対象 |
その他住宅設備 | 2〜5年 | トイレやキッチンなど設備により異なる |
この表から分かるように家の根幹に関わる部分は長期的な保証が提供される一方、使用頻度が高く経年による変化が起こりやすい設備は比較的短い期間となっています。
特に注目すべきは雨水の侵入防止部分の保証を30年に延長するためには、後述する有償メンテナンスが必要になる点です。
延長保証を受けるための条件と費用
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一条工務店の大きな魅力である最長30年の長期保証ですが、この保証を最大限に活用するためにはいくつかの条件を満たす必要があります。
特に重要なのが定期的な点検と指定されたメンテナンス工事の実施です。
保証を継続するための主な条件は以下の通りです。
10年目の点検とメンテナンス
- 無料点検の受検
- 無償でのシロアリ予防工事の実施
- 防水に関して一条工務店が必要と判断した場合の無償補修工事の実施
15年目の点検とメンテナンス
- 無料点検の受検
- 防水に関して一条工務店が必要と判断した場合の有償補修工事の実施
20年目の点検とメンテナンス
- 無料点検の受検
- 無償でのシロアリ予防工事の実施
ここで最も注意すべきなのが、15年目のタイミングで必要と判断される可能性がある「有償の防水メンテナンス工事」です。
主に外壁のシーリング(目地)の打ち替えなどが該当し、この工事を受けない場合、雨水の侵入を防止する部分の保証は15年で終了してしまいます。
これは決して小さな金額ではないため、家を建てた後の資金計画に予め組み込んでおくことが求められます。
無償で実施される10年目と20年目のシロアリ予防工事と合わせて、計画的なメンテナンスが長期保証を維持する鍵となるでしょう。
他社ハウスメーカーとの保証比較
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一条工務店の保証制度が住宅業界全体でどのような位置づけにあるのかを理解するために、他の大手ハウスメーカーと比較してみましょう。
保証期間や内容は各社で特色があり、それぞれの強みや考え方が反映されています。
ハウスメーカー | 初期保証(構造・防水) | 最長保証期間 |
一条工務店 | 構造30年 / 防水15年 | 30年 |
積水ハウス | 30年 | 永年 |
住友林業 | 30年 | 60年 |
大和ハウス | 30年 | 永年 |
ヘーベルハウス | 30年 | 60年 |
タマホーム | 10年 | 60年 |
この比較表を見ると積水ハウスや大和ハウスのように「永年保証」を掲げるメーカーや、住友林業のように「60年」という非常に長期の保証を提供するメーカーがある中で、一条工務店の最長30年はやや短く感じられるかもしれません。
しかし保証制度を評価する際は期間の長さだけでなく、その中身と住宅価格とのバランスを見ることが大切です。
また保証を維持する条件として、10年目と20年目に無償でシロアリ予防工事を実施してくれる点は他社にはない大きなメリットと言えます。
他社では保証延長の条件として、より高額な有償メンテナンスが頻繁に必要となるケースもあります。
一条工務店の保証期間一覧を賢く活用する方法
雨漏り等の対応例や保証対象外のケース、連絡の流れまで具体的に紹介。
- 雨漏り・シロアリ・床鳴りなどの対応例
- 保証対象外だったケースとその理由
- 保証を使う際の連絡・対応の流れ
- 「i-サポ」アプリの使い方と便利機能
- 点検スタッフの対応と口コミ
雨漏り・シロアリ・床鳴りなどの対応例
出典:一条工務店
実際に住み始めてから発生する可能性のある不具合に対して、一条工務店がどのように対応するのか具体的な事例を知っておくと安心です。
雨漏りや水回りに関する不具合
例えば入居後に浴槽と壁の間のコーキング(隙間を埋める充填剤)に破れが見つかったというケースがあります。
このような場合、アフターサポートに連絡することで、保証の範囲内でコーキングの再施工をしてもらえます。
水回りのトラブルは放置すると大きな問題に発展しかねないため、小さな異常でも早めに相談することが肝心です。
シロアリ対策
前述の通り、一条工務店では10年ごと(20年目まで)に無償のシロアリ予防工事を実施しています。
特に基礎の周辺に木材や段ボールを長期間放置しない、ウッドデッキの足元が湿っていないか確認するといった注意が被害の予防につながります。
もし基礎部分に不審な土の道(蟻道)を見つけた場合は、すぐにアフターサポートへ連絡してください。
床鳴りや建具の不具合
木造住宅では木材の乾燥収縮によって、床鳴りやクロスの割れ、建具の立て付けの変化が起こることがあります。
これはある程度避けられない現象です。
軽微なクロスの隙間であれば、引き渡し時にもらえる補修セットで自分で手直しすることも可能です。
しかし引き戸が勝手に閉まる、床鳴りがひどいといった調整で直らない不具合については、保証期間内であれば部品交換を含めた対応をしてもらえます。
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保証対象外だったケースとその理由
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手厚い保証制度を持つ一条工務店ですが、全ての不具合が無償で修理されるわけではありません。
保証が適用されない「保証対象外」となるケースも存在し、その理由を理解しておくことは後々のトラブルを避けるために役立ちます。
主に以下のようなケースは保証の対象外となる可能性が高いです。
居住者の過失や故意による損傷
例えば家具を移動させる際に壁や床につけてしまった傷、子どもが落書きをしてしまったクロスの汚れなどは施工上の問題ではないため保証の対象にはなりません。
あくまでも通常の使用方法において、自然に発生した不具合が保証の範囲となります。
経年劣化や自然消耗と判断されるもの
住宅設備は長年使用することで機能が低下したり、見た目が変化したりします。
例えばフローリングの色褪せや通常の使用に伴う細かなすり傷などは、自然な経年劣化と見なされ保証修理の対象外となることが一般的です。
天災による損害
地震・台風・洪水といった自然災害によって受けた建物の損害は、基本的にハウスメーカーの保証ではなく火災保険や地震保険の適用範囲となります。
家を建てる際には、これらの保険にもしっかりと加入しておく必要があります。
小動物による被害
過去には壁の通気層からネズミやコウモリが侵入し、断熱材を損傷させたという事例が報告されました。
当初これは保証対象外として扱われることがありましたが、問題が広く認識されて以降、現在では新築時に防鼠材を取り付けるなどの対策が標準化されています。
ただ保証適用には条件がある場合もあるため、契約時に確認しておくと良いでしょう。
保証を使う際の連絡・対応の流れ
出典:一条工務店
住宅に何らかの不具合を発見した際、スムーズに保証を受けるためには、正しい手順で連絡し対応を進めてもらうことが大切です。
一条工務店では、オーナーが困ったときにすぐ相談できる体制を整えています。
不具合を発見してから修理が完了するまでの、基本的な流れは以下のようになります。
不具合の状況確認と記録
まずどこにどのような不具合が発生しているのかを正確に把握します。
可能であればスマートフォンなどで不具合箇所の写真を撮影しておくと、後の説明がスムーズになります。
サポート窓口への連絡
次に一条工務店のサポート窓口へ連絡します。
連絡方法は主に3つあります。
担当者への連絡
家づくりを担当してくれた営業担当者や現場監督に直接連絡する方法です。
家のことをよく理解してくれているため、話が早い場合があります。
アフターサポートセンターへの電話
オーナー様専用のコールセンターです。
データベースで家の情報を管理しており、専門のスタッフが迅速に対応を手配してくれます。
専用アプリ「i-サポ」からの依頼
24時間いつでもスマートフォンからメンテナンスを依頼できます。
撮影した写真をそのまま送信できるため、状況を正確に伝えやすいのが利点です。
訪問日時の調整と現地調査
連絡後一条工務店のスタッフや提携業者から折り返し連絡があり、実際に家を訪問して状況を確認する日時を調整します。
修理・補修作業の実施
現地調査の結果、保証の範囲内であると判断されれば、無償での修理や部品交換が行われます。
保証対象外の場合は有償での修理見積もりが提示され、オーナーの合意のもとで作業が進められます。
特にアプリを活用することで、時間や場所を選ばずに気軽に相談できる点は大きなメリットです。
「i-サポ」アプリの使い方と便利機能
出典:一条工務店
一条工務店のオーナー専用アプリ「i-サポ」は、日々の暮らしとメンテナンスを強力にサポートしてくれる非常に便利なツールです。
電話をかける手間なく、スマートフォン一つで様々な手続きや情報収集ができます。
「i-サポ」には主に以下のような便利機能が搭載されています。
オンラインストア
この機能の最大の特徴は、自分の家に使われている設備機器の交換部品や消耗品だけが自動的に表示される点です。
例えば換気システムのフィルターや防虫ネットなどを購入する際に、メーカーや型番を自分で調べる必要がありません。
これにより誤発注の心配なく、必要なアイテムを簡単かつスピーディーに注文できます。
アフターメンテナンス依頼
前述の通り24時間いつでもメンテナンスの依頼が可能です。
アプリの指示に従って不具合のカテゴリを選択し、スマートフォンのカメラで撮影した写真を添付して送信するだけで依頼が完了します。
電話では伝えにくい細かな状況も、画像で共有できるため非常に効率的です。
メンテナンスマニュアル
住まいのお手入れ方法や、簡単なトラブルの対処法がまとめられています。
イラストや文章だけでなく動画で手順を解説している項目もあり、誰でも分かりやすくセルフメンテナンスに取り組むことができます。
お知らせ機能
季節ごとのお手入れ情報や台風などの災害対策に関する注意喚起、設備のトラブルシューティング情報などが定期的に配信されます。
住まいのコンディションを良好に保つためのヒントを得ることができます。
一条工務店の住宅にお住いの方は、住まいのサポートアプリ「i-サポ」を使用していますか?
・オンラインストア
・アフターメンテナンス依頼
・メンテナンスマニュアル
・サポート窓口「i-サポ」はこのような機能があり、とても便利です。アプリを使用したことのない方は、是非使ってみてください!
— あつし@一条工務店に住む『外構』好きな宅建士 (@atsushi_family_) May 6, 2024
点検スタッフの対応と口コミ
出典:一条工務店
保証制度やサポート体制が整っていても、実際に訪問する点検スタッフの対応品質はオーナーの満足度を大きく左右します。
一条工務店の点検スタッフに関する口コミを調べてみると、様々な声が見受けられます。
良い評判としては「対応が迅速で丁寧だった」「こちらの話を親身に聞いてくれた」「不具合箇所だけでなく、簡単な掃除までしてくれて感動した」といった内容が多いです。
特にその家を建てた現場監督がアフターサポートを担当するケースも多く、「家のことを熟知している人が来てくれるので安心感がある」という声は一条工務店の強みの一つです。
一方で少数ながら悪い評判も存在します。
具体的には「修理の依頼をしてから連絡が来るまで時間がかかった」「担当者によって知識や対応にばらつきがあるように感じた」といった指摘です。
全体的に見ると高評価の口コミが多く、多くのオーナーがアフターサポートに満足している様子がうかがえます。
もし担当者の対応に不満を感じた場合は、アフターサポートセンターに相談するなど別の窓口を利用することも一つの方法です。
【住まいのサポートアプリ】
i−サポートで、家づくりがもっと安心!
一条工務店のi−サポートは、家づくりの強い味方。設計から施工、アフターサービスまで、すべてをサポートしてくれるから安心。専門スタッフが親身になって対応してくれるので、初めての家づくりでも心配なし。
— あつし@一条工務店に住む『外構』好きな宅建士 (@atsushi_family_) July 28, 2024
まとめ:一条工務店の保証期間一覧について
出典:一条工務店
この記事で解説してきた「一条工務店の保証期間一覧」に関する重要なポイントを、最後に箇条書きでまとめていきましょう。
- 一条工務店の保証は長期保証と短期保証の2種類で構成
- 家の骨格となる構造躯体の保証は最長30年
- 屋根や外壁など雨水の侵入防止は初期15年保証
- 雨漏り保証は条件を満たすことで最長30年に延長可
- 有償メンテナンスの費用は100万円から200万円が目安
- 10年目と20年目のシロアリ予防工事は無償で提供される
- 給湯器やスイッチなど住宅設備の保証は2年から5年
- 他社と比較すると最長保証期間は短めだが内容とのバランスが良い
- 「保証」は無償修理の約束で「アフターサポート」は日常的な支援
- 不具合時の連絡は担当者・電話・専用アプリ「i-サポ」から可能
- 「i-サポ」では消耗品の購入やメンテナンス依頼が手軽にできる
- 保証対象外となるのは居住者の過失や天災による損害など
- 点検スタッフの対応は概ね高評価だが担当による差も一部である
- 保証内容の詳細は引き渡し後の保証書で必ず確認すべき
以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました<(_ _)>
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