
一条工務店のラインナップの中でも、特にコストパフォーマンスに注目が集まる「ハグミー(HUGme)」。
その高性能モデルとして提供されているのが「ハグミーファム(HUGme fam)」です。
ハグミーファムの性能と仕様が具体的にどうなっているのか?
実際に建てた人たちの正直な口コミや評判、そして最終的にどんな人におすすめなのか?
記事ではこれらの疑問に網羅的に答え、あなたがハグミーファムを選ぶべきかどうかを判断するための客観的な情報を提供します♪
【記事のポイント】
- ハグミーファムの基本的な特徴と価格設定
- 詳細な性能や仕様、他商品との具体的な違い
- 実際に建てた人のリアルな口コミや建築実例
- メリット・デメリットとどんな人に向いているか?
それでは早速本文にいってみましょう
一条工務店ハグミーファムの基本情報と特徴
一条工務店のハグミーファムは、価格と性能のバランスが魅力の寒冷地向け住宅です。
- そもそも一条工務店ハグミーファムとは?
- 必見!ハグミーファムの価格は?
- ハグミーファムの性能と仕様を解説
- ハグミーとアイスマイルの違いは何ですか?
- ハグミー販売終了の噂と現状
そもそも一条工務店ハグミーファムとは?
一条工務店 ハグミーファムは、同社の45周年記念商品として登場した規格住宅「ハグミー」の寒冷地向け高性能モデルです。
ハグミーは本体価格1,490万円からという魅力的な価格で提供されていますが、断熱性能が他の主力商品に比べて抑えられているという側面がありました。
この点を解消するために開発されたのがハグミーファムです。
言ってしまえばハグミーの最大の魅力であるコストパフォーマンスを維持しつつ、一条工務店ならではの高い断熱性能をより高いレベルで実現した商品がハグミーファムであると考えることができます。
あくまで寒冷地や多雪・豪雪地域を対象としたモデルのため、本州以南の温暖な地域で建てることはできません。
必見!ハグミーファムの価格は?
出典:一条工務店
一条工務店ハグミーファムの本体価格は、税抜きで1,630万円からと設定されています。
北海道エリア仕様の場合は1,710万円からとなります。
ただこの価格はあくまで建物の本体価格に過ぎません。
実際の家づくりではこれに加えて様々な費用が発生するため注意が必要です。
本体価格以外に必要な費用
実際の総額は土地の費用を除いても2,500万円を超えるケースがほとんどです。
主な内訳は以下の通りです。
- 建築申請費用:建築確認申請や長期優良住宅の申請など約50万円程度が必要
- 付帯工事費用:屋外給排水工事や仮設工事、地盤改良工事(必要な場合)などで150万円~250万円以上必要
- オプション費用:全館床暖房や太陽光パネル、カップボードなど暮らしを豊かにする設備の追加費用(全館床暖房は約60万円~、太陽光パネルと蓄電池のセットで200万円〜が目安)
- 諸経費・外構費:登記費用や火災保険料、駐車場やフェンスなどの外構工事費(数百万単位の予算が必要)
実際の見積もり例
ある実例では30坪程度のハグミーファムで建物本体価格や付帯工事・オプション・太陽光パネルなどを含めた一条工務店への支払総額が、税込みで約2,600万円~2,800万円となっています。
このようにハグミーファムは魅力的な価格設定ですが、「1,630万円で家が建つ」わけではないことを理解し、オプションや諸経費を含めた総額で資金計画を立てることが失敗しない家づくりの鍵となります。
ハグミーファムの性能と仕様を解説
出典:一条工務店
一条工務店ハグミーファムは、標準のハグミーから断熱性能を大幅に向上させたモデルです。
ここではその具体的な性能と仕様について詳しく見ていきます。
断熱性能(Ua値)と工法
ハグミーファムの最大の特徴は壁の断熱性能の強化にあります。
標準のハグミーが2×4工法で壁の断熱材(EPS)の厚みが89mmであるのに対し、ハグミーファムでは2×6工法を採用し壁の断熱材の厚みを140mmまで増やしています。
これは上位モデルである「アイスマイル」と同等の断熱性能であり、ZEH基準を大きく上回る高いレベルです。
窓と換気システム
窓には標準で「トリプルガラス樹脂サッシ」が採用されています。
ペアガラスが標準のハグミーと比べて、さらに断熱性を高め結露の発生を抑制します。
また一条工務店の代名詞ともいえる熱交換換気システム「ロスガード90」も標準で搭載されており、室温を快適に保ちながら家中の空気をきれいに維持することが可能です。
その他の標準仕様
外壁にはメンテナンスコストを大幅に削減できる「タイル外壁」が標準で採用されています。
ローコスト住宅ではオプションとなることが多い高耐久なタイル外壁が初期費用に含まれている点は、長期的な視点で見ると非常に大きなメリットです。
必要な場合は、坪単価約2.2万円で追加することが可能です。
ハグミー×ハグミーファム×アイスマイルの性能比較表
項目 | ハグミー | ハグミーファム | アイスマイル |
---|---|---|---|
対応地域 | 一般地 | 寒冷地・北海道 | 全国 |
本体価格 | 1,490万円~ | 1,630万円~ | 1,800万円~(30坪) |
工法 | 2×4工法 | 2×6工法 | 2×6工法 |
壁断熱材の厚み | 89mm | 140mm | 140mm |
Ua値 | 0.53 | 0.38 | 0.38 |
窓サッシ | ペアガラス | トリプルガラス | トリプルガラス |
全館床暖房 | オプション | オプション | 標準 |
以上の点を踏まえるとハグミーファムは価格を抑えつつも、一条工務店の上位モデルに匹敵する高い住宅性能を手に入れることができる、非常にバランスの取れた商品と言えます。
ハグミーとアイスマイルの違いは何ですか?
出典:一条工務店
一条工務店の規格住宅を検討する際、しばしば比較対象となるのが「ハグミー」と「アイスマイル」です。
主な違いは「価格」「性能」「標準仕様」「プラン数」の4点に集約されます。
言ってしまえばアイスマイルは、ハグミーの上位互換モデルです。
ハグミーは基本的な性能を確保しつつ価格を最大限に抑えた商品であるのに対し、アイスマイルはより高い性能と充実した標準仕様を持つセミオーダーに近い商品です。
価格と坪単価
最も大きな違いは価格です。
ハグミーの坪単価が約50万円台からであるのに対し、アイスマイルは約60万円台からと坪単価で約10万円の差があります。
30坪の家で考えると、建物本体だけで約300万円の価格差が生じる計算になります。
性能と構造
性能面ではアイスマイルが優位です。
ハグミーが2×4工法で壁の断熱材厚が89mmなのに対し、アイスマイルは2×6工法で140mmの断熱材を使用しています。
これにより断熱性能を示すUa値もアイスマイルの方が優れた数値です。
また窓もハグミーがペアガラス標準に対し、アイスマイルはトリプルガラスが標準となっています。
標準仕様
アイスマイルでは「全館床暖房」が標準で装備されていますが、ハグミーではオプションです。
この差は大きく床暖房を希望する場合、ハグミーでは追加費用(30坪で約66万円)が発生するため総額での価格差は縮まります。
プラン数
選べる間取りの数も大きく異なります。
ハグミーが厳選された100プランから選ぶのに対し、アイスマイルは4000ものプランから選択可能です。
間取りにこだわりたい場合は、アイスマイルの方が希望を叶えやすいと考えられます。
気になるハグミーファム販売終了の噂と現状
ichijo style
一条工務店ハグミーおよびハグミーファムは、会社の設立45周年を記念して2023年1月に販売が開始された期間および棟数限定の商品です。
このため「いつまで販売しているのか」「もうすぐ終了するのではないか」といった噂が囁かれています。
発売当初から非常に人気が高く、多くの契約実績があるため販売期間が延長されている状況です。
しかしあくまで「記念商品」という位置づけであることに変わりはありません。
また住宅業界全体で資材価格や人件費が高騰している背景もあります。
一条工務店の商品も定期的に価格改定が行われており、ハグミーシリーズも将来的に値上げされる可能性は否定できません。
このような理由からもしあなたがハグミーファムの購入を真剣に検討しているのであれば、早めに情報収集を開始し具体的な行動に移すのが賢明な判断と言えるでしょう。
一条工務店ハグミーファム購入検討者への完全ガイド
一条工務店ハグミーファムを検討中の方へ。
- 契約前に知りたい口コミ・評判
- ハグミーファムのメリット・デメリット
- 写真で見るハグミーファムの実例集
- 人気のハグミーファムおすすめ間取り
- ハグミーファム平屋プランの魅力
契約前に知りたい口コミ・評判
ichijo style
一条工務店ハグミーファムを検討する上で、実際に建てた人の声は非常に参考になります。
ここではインターネット上や施主のブログなどから見られる、良い口コミと注意すべき口コミの両方を紹介します。
良い口コミ・評判
最も多く見られる良い評判は、やはり「コストパフォーマンスの高さ」に関するものです。
「上位モデルに匹敵する断熱性能の家が、この価格で建てられるのは驚き」「冬でも家中が暖かく、光熱費も抑えられて満足している」といった声が多数あります。
また「タイル外壁が標準なのが嬉しい」「ロスガードのおかげで空気がきれいで快適」など、一条工務店ならではの質の高い設備が手頃な価格帯で手に入る点も高く評価!
注意すべき口コミ・評判
一方で注意すべき点として最も多く挙げられるのが「間取りの自由度の低さ」です。
ハグミーファムは規格住宅であるため、あらかじめ用意されたプランの中からしか選べません。
そのため「ここに窓が欲しかった」「壁の位置を少しずらしたい」といった細かな変更が一切できない点に不満を感じる人もいるようです。
また「オプションを付けていくと、結局高額になった」という声も・・
全館床暖房や太陽光パネル、カップボードなど快適な生活のために追加したいオプションは多く、あれもこれもと採用すると当初の予算を大幅に超えてしまう可能性があります。
こんにちは♪今日は一条工務店のHUGme(ハグミ―)について書きました(*’ω’*)調べれば調べるほどHUGmeで建てたい自分がいます…♡一条工務店でリーズナブルに建てたい方はぜひご覧ください(^^)/#HUGme#ハグミ―#一条工務店#注文住宅
はてなブログに投稿しました #はてなブロ…https://t.co/2OXbj9EYa1— おうちブログ (@ouciblog) March 21, 2023
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ハグミーファムのメリット・デメリット
ichijo style
これまでの情報を基に、一条工務店ハグミーファムのメリットとデメリットを整理します。
メリット
高いコストパフォーマンス
最大のメリットは一条工務店の上位モデルと、同等の高い断熱性能(Ua値0.38)を持つ家を比較的低価格で建てられる点です。
2×6工法やトリプルガラスサッシといった高性能仕様が、坪単価約54万円~という価格に含まれているのは他のハウスメーカーと比較しても魅力的です。
高品質な標準仕様
メンテナンスフリーの「タイル外壁」や、24時間熱交換換気システム「ロスガード90」が標準で搭載されています。
これらは通常、オプションや上位グレードでしか選択できない場合が多く長期的な視点で見ると大きな価値があります。
打ち合わせの手間が少ない
規格住宅であるため間取りをゼロから考える必要がなく、打ち合わせの回数や時間が少なくて済みます。
共働きで忙しい方や間取り決めに多くの時間を割きたくない方にとっては、スムーズに家づくりを進められるという利点があります。
デメリット
間取りの自由度がない
最大のデメリットは、規格住宅ゆえに設計の自由度が全くないことです。
用意されたプランから選ぶだけで壁の移動、窓の追加やサイズの変更、収納の増設といったカスタマイズは一切できません。
ライフスタイルに合わせた細かい調整をしたい方には不向きです。
寒冷地以外では選択不可
ハグミーファムはあくまで寒冷地仕様のモデルです。
そのため東北や北海道、その他の一部山間部など、指定されたエリアでなければ建築することができません。
オプション選択が重要になる
全館床暖房や太陽光パネル、蓄電池などはオプション扱いです。
これらは一条工務店の家の快適性や経済性を高める上で人気の設備ですが、採用すると総額が大きく跳ね上がります。
予算と本当に必要な機能を見極める冷静な判断が求められます。
写真で見るハグミーファムの実例集
出典:一条工務店
ハグミーファムが実際にどのような家なのか、完成見学会などの情報から具体的な実例を見てみましょう。
岩手県紫波郡紫波町で公開された実例は延床面積29坪の3LDK、2階建ての住宅です。
外観は標準仕様の石目調タイルが全面に貼られ、重厚感と高級感を両立しています。
規格住宅でありながら安っぽさを感じさせないデザインは、ハグミーファムの大きな魅力の一つです。
内装に目を向けると、設計士が考え抜いた暮らしやすい動線が特徴です。
例えば玄関にはシューズインクローゼット、主寝室にはウォークインクローゼットが設けられ収納力が豊富です。
子供が小さい家庭では物が増えがちですが、これだけの収納があればスッキリとした暮らしを維持しやすくなります。
この実例で特に注目したいのは、オプションで追加された「全館床暖房」です。
寒さの厳しい地域ならではの、快適性を追求した選択と言えます。
このように実例を見るとハグミーファムは規格住宅という制約の中でも、オプションの選択次第で十分に快適で満足度の高い住まいを実現できることがわかります。
人気のハグミーファムおすすめ間取り
出典:一条工務店
ハグミーファムには、暮らしやすさを追求した多くの間取りプランが用意されています。
家事動線を重視した回遊性のある間取り
多くのプランで意識されているのが、家事の効率化です。
特にキッチン、洗面脱衣所、パントリーなどをつなぎ、行き止まりなく移動できる「回遊動線」を取り入れた間取りは人気があります。
これにより料理をしながら洗濯をするといった同時進行の家事がスムーズになり、日々のストレスを軽減できます。
吹き抜けで開放感を演出する間取り
コンパクトな規格住宅でもリビングや玄関に吹き抜けを設けることで、空間に縦の広がりが生まれ、明るく開放的な雰囲気を演出できます。
特に積雪の多い地域では、冬場でも高い位置から光を取り込めるというメリットがあります。
ただし吹き抜けは掃除の手間が増えるという側面もあるため、ライフスタイルと合わせて検討するのがよいでしょう。
家族のコミュニケーションを促すリビング階段
リビング内に階段を設けるプランも多くあります。
この間取りは子供が成長しても家族が顔を合わせる機会が自然に増えるため、コミュニケーションを大切にしたい家庭に人気です。
一方で来客時にプライバシーを確保しにくいという見方もあるため、家族の考え方をすり合わせることが大切です。
将来を見据えた1階完結型の間取り
子供が独立した後の夫婦二人の暮らしや、老後の生活を考えると寝室や主要な収納を1階にまとめた間取りも賢い選択です。
平屋プランはもちろん2階建てでも1階に和室や主寝室を配置したプランを選ぶことで、将来的に階段を使わずに生活を完結させることが可能になります。
これらのポイントを参考にデジタルプラン集を見ながら、自分たちの家族構成やライフスタイルに最適な間取りはどれか、シミュレーションしてみることをお勧めします。
ハグミーファム平屋プランの魅力
出典:一条工務店
一条工務店ハグミーファムには、2階建てだけでなく平屋のプランも用意されています。
生活動線のシンプルさと安全性
平屋の最大の魅力は、全ての生活空間がワンフロアに収まることによる動線のシンプルさです。
階段の上り下りがないため家事の移動が楽になるだけでなく、小さなお子様や高齢の家族がいる場合でも転倒などのリスクが少なく安全に暮らせます。
掃除もワンフロアで完結するため負担が軽減されます。
家族のつながりとコミュニケーション
すべての部屋が同じ階にあるため、家族が自然と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが取りやすいというメリットもあります。
それぞれの個室にいても家族の気配を感じながら生活できる安心感は、平屋ならではの魅力です。
メンテナンスのしやすさとコスト
2階建てに比べて建物の高さが低いため、将来的な外壁のメンテナンスや修繕の際に、大掛かりな足場が不要になるケースが多くコストを抑えられる可能性があります。
注意点:価格と土地の広さ
一方で注意点もあります。
同じ延床面積の場合、平屋は2階建てよりも基礎や屋根の面積が広くなるため建築コストが割高になる傾向が・・
ハグミーファムの平屋も、2階建ての同程度の坪数のプランより坪単価が高く設定されています。
またすべての部屋をワンフロアに配置するため、2階建てよりも広い土地が必要です。
まとめ:一条工務店ハグミーファムはこんな人におすすめ♪
出典:一条工務店
この記事で解説してきた内容をもとに、一条工務店 ハグミーファムがどのような人におすすめできるのか重要なポイントをまとめていきたいと思います。
- ハグミーファムはハグミーの寒冷地向け高性能モデル
- 対象は東北や北海道などの寒冷地・豪雪地帯のみ
- 本体価格は1,630万円からとコストパフォーマンスが高い
- 総額はオプションや付帯工事費で2,500万円以上が目安
- Ua値0.38という上位モデルに匹敵する高い断熱性能を誇る
- 壁の断熱材は140mmのEPSで2×6工法を採用
- 窓はトリプルガラス樹脂サッシが標準仕様
- タイル外壁とロスガード90が標準で付いてくる
- 全館床暖房はオプション扱いなので注意が必要
- 規格住宅のため間取りの自由度はなく変更は不可
- プランの中から自分の暮らしに合うものを選べるかが鍵
- 打ち合わせの回数が少ないので時間がない人に最適
- コストを抑えつつ一条工務店の高い性能が手に入る
- 平屋プランも選択可能だが2階建てより割高になる傾向
- 期間限定商品のため検討は早めに進めるのが賢明
以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました<(_ _)>
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