
一条工務店のHUGme(ハグミー)はその優れた性能と魅力的な価格で注目を集めていますが、「最近値上げされた」という話を耳にして購入をためらっている方がいるのではないでしょうか。
現在のハグミーの価格帯はどのくらいなのか?
また今後の価格はどうなるのか?
この記事ではそんな疑問や不安を解消するため、ハグミーの価格動向やコストパフォーマンス、そして値上げ時代における賢い選択肢について詳しく解説していきたいと思います。
この記事を読むことで以下の点が分かります。
- ハグミーの価格設定と実際にかかる総額の目安
- 値上げされてもコストパフォーマンスが高い理由
- 値上げの動向を踏まえた上での検討方法や対策
- 購入タイミングを見極めるための判断材料とは?
それでは早速本文にいってみましょう
一条工務店ハグミー値上げの現状と基本情報
一条工務店のHUGme(ハグミー)は、高性能な家を手頃な価格で実現できると人気ですが、最近の値上げで実際の価格が気になりますよね。
- 一条工務店のハグミーとは?人気の理由
- ハグミーの価格帯と総額の目安
- なぜハグミーがコスパ高いと言えるか?
- ハグミーと他モデルとの価格比較
- ハグミー値上げの背景を解説
一条工務店のハグミーとは?人気の理由
一条工務店のHUGme(ハグミー)は、設立45周年を記念して登場した規格住宅です。
あらかじめ設計士が厳選した100種類の間取りプランから選ぶことで、設計コストを抑え、一条工務店の高性能な住まいを比較的手の届きやすい価格で実現できるのが最大の特徴です。
人気の理由は主に3つのポイントに集約されると考えられます。
第一にその高い住宅性能です。
建築基準法の耐震基準を上回る「2倍耐震」を標準仕様とし、高い気密性・断熱性を確保しているため災害への安心感や一年を通して快適な室内環境を期待できます。
第二に優れたコストパフォーマンスが挙げられます。
そのため「性能は妥協したくない、でも予算は抑えたい」というニーズに合致するのです。
そして第三に「一条工務店の家に住める」というブランド価値です。
ハグミーの価格帯と総額の目安
出典:一条工務店
ハグミーを検討する際、多くの方が目にする「本体価格1,490万円~」という表示は、あくまで最もコンパクトなプランの建物本体のみの価格です。
実際に家を建てるには、これに加えて様々な費用が必要になるため注意が求められます。
広告価格と実際の総額のギャップ
現実的には建物本体価格に加えて、「付帯工事費用」や「建築申請費用」などがかかります。
付帯工事費には仮設工事や屋外給排水工事などが含まれ、これだけで100万円以上かかることが一般的です。
さらにほとんどの場合で必要となるオプション費用も考慮しなければなりません。
例えば地盤調査の結果によっては基礎のグレードアップが必要になったり、室内照明を設置するための「オリジナルLED照明パッケージ」を追加したりします。
総額2,400万円以上が現実的なライン
これらの付帯工事費や最低限のオプション、そして消費税を含めるとハグミーの建築費用は土地代を除いても2,000万円を超えるのが実情です。
実際にハグミーを建てたオーナーの実例を見ると、太陽光発電システムや全館床暖房などの人気オプションを採用した場合、総額はおよそ2,400万円から2,900万円程度になるケースが多く見られます。
この価格帯がハグミーを建てる上での一つの現実的な目安と言えるでしょう。
なぜハグミーがコスパ高いと言えるか?
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ハグミーの総額が2,000万円台後半になることを聞くと、「ローコスト住宅と変わらないのでは?」と感じるかもしれません。
しかし住宅の価値は価格だけで決まるものではなく、その性能とのバランスで判断することが大切です。
ハグミーが高いコストパフォーマンスを持つ理由は、標準仕様の性能の高さにあります。
具体的には以下のような点がハグミーの優位性として挙げられます。
外壁全面タイル張り
ローコスト住宅で標準のサイディングから全面タイルに変更すると、150万円程度の追加費用がかかる場合があります。
タイルはメンテナンスコストを長期的に抑える効果も期待できます。
高い断熱性と気密性
ハグミーは標準でZEH基準をクリアする断熱性能を備えています。
これを他の住宅で実現するには、断熱材のグレードアップなどで100万円以上のコストがかかることも少なくありません。
第一種熱交換換気システム「ロスガード90」
室温を快適に保ちながら換気できるこのシステムは、高性能住宅ならではの設備です。
2倍耐震仕様
耐震等級3をさらに上回る耐震性能は、安全・安心な暮らしに直結します。
これらの性能をオプションとして追加していくと、ローコスト住宅であっても総額は大きく膨らみます。
つまりハグミーは高性能な設備を標準、あるいは他社より割安なオプション価格で提供することで、トータルでの高いコストパフォーマンスを実現しているのです。
ハグミーと他モデルとの価格比較
ハグミーの位置づけをより明確にするために、一条工務店の他の人気商品と比較してみましょう。
特に比較対象となりやすいのが同じ規格住宅の「i-smile(アイスマイル)」と、人気の注文住宅「i-smart(アイスマート)」です。
比較ポイント | ハグミー | アイスマイル | アイスマート |
---|---|---|---|
位置づけ | 規格住宅 | 規格住宅 | 注文住宅 |
坪単価 | 約52万円~ | 約60万円~ | 約73万円~ |
プラン数 | 100通り | 4000通り | 自由設計 |
断熱材の厚さ | 89mm (EPS) | 140mm (EPS) | 190mm (ウレタン) |
窓 | ペアガラス | トリプルガラス | トリプルガラス |
全館床暖房 | オプション | 標準 | 標準 |
耐震性 | 2倍耐震 | 耐震等級3 | 耐震等級3 |
性能と価格のバランスをどこに置くかによって、最適な商品は変わってきます。
ハグミー値上げの背景を解説
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近年一条工務店の坪単価は上昇傾向にあり、ハグミーも例外ではありません。
この値上げの最も大きな原因は、世界的な物価上昇と円安の進行による建築資材の高騰です。
円安が続くとこれらの輸入コストが直接的に上昇し、住宅価格に反映されざるを得ない状況が生まれます。
2021年頃に話題となった「ウッドショック」の影響についてですが、ハグミーが販売開始されたのは2023年1月のため、その時点である程度木材価格の高騰は織り込み済みでした。
これは一条工務店やハグミーに限った話ではなく、住宅業界全体が直面している課題です。
そのため今後の価格動向を予測する上でも、この背景を理解しておくことが不可欠です。
一条工務店ハグミー値上げ時代の賢い選択
値上げが続く一条工務店のハグミーを、後悔なく賢く選ぶにはどうすれば良いのでしょうか?
- オプション費用の落とし穴と対策とは?
- 予算内で理想の家を建てるための工夫
- 仮契約のメリットと注意点を押さえる
- 一条工務店ハグミー今後の価格はどうなるか?
- ハグミーは今買うべき?それとも待つべき?
オプション費用の落とし穴と対策とは?
出典:一条工務店
ハグミーは魅力的な本体価格を実現するために、多くの設備が標準仕様から外れオプション扱いとなっています。
この仕組みを理解せずに計画を進めると、最終的な見積もりが予算を大幅に超えてしまう「オプションの落とし穴」に陥る可能性があります。
高額になりやすい代表的なオプション
特に採用率が高く金額も大きいオプションとしては、「全館床暖房」(30坪で約70万円)や「太陽光発電・蓄電池システム」(約230万円~)が挙げられます。
これらは一条工務店の大きな魅力ですが、追加することで総額は大きく変動!
他にも食器洗い乾燥機、カップボード、窓のトリプルガラスへの変更、外壁のハイドロテクトタイルなど快適性や利便性を高めるオプションは多数存在します。
対策は「優先順位付け」と「情報収集」
この落とし穴を避けるための対策は、まず自分たちの暮らしに「何が絶対に必要で何が妥協できるか」という優先順位を明確にすることです。
例えば「冬の快適性は譲れない」のであれば床暖房は必須ですが、「食器棚は手持ちのもので代用できる」ならカップボードは見送るといった判断が求められます。
また実際にハグミーを建てたオーナーのブログやSNSなどで、どのオプションを採用して満足したか?あるいは不要だったか?といった情報を収集することも有効な対策となります。
予算内で理想の家を建てるための工夫
出典:一条工務店
規格住宅であるハグミーは、間取りや基本的な仕様の変更が難しいという制約があります。
しかしその制約の中でも工夫次第でコストを抑え、理想の住まいに近づけることは可能です。
前述の通りハグミーの価格は、オプションによって大きく左右されます。
性能に関わる重要な部分には投資しつつ、デザイン面や「あったら便利」程度の設備は諦めるというメリハリのある判断が予算を守る鍵となります。
例えば照明器具は一条工務店のパッケージ品を選ばず、自分で購入した好みのデザインのものを取り付ける(施主支給)だけで空間の印象は大きく変わります。
この場合、打合せでは照明の土台となる「引掛シーリング」の設置だけを依頼します。
規格住宅だからと諦めず、自分たちでカスタマイズできる部分を見つけることが満足度を高めることにつながるのです。
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仮契約のメリットと注意点を押さえる
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値上げが続く状況でハグミーを検討する際、重要な役割を持つのが「仮契約」の制度です。
これには大きなメリットがある一方で、知っておくべき注意点も存在します。
最大のメリットは「坪単価の固定」
仮契約を結ぶ最大のメリットは、契約時点での坪単価やキャンペーン内容がその後の本契約時にも適用されることです。
土地探しに時間がかかったとしても、その間の値上げの影響を受けずに済みます。
また仮契約後は土地探しを一条工務店がサポートしてくれるため、家づくりをスムーズに進められるという利点も。
注意点は「資金拘束」と「心理的制約」
一方で注意すべきは、仮契約時にまとまった資金が必要になる点です。
通常100万円、ハグミーの場合は30万円程度とされていますが、この資金は一時的に拘束されます。
また「仮契約をしたから」という心理が働き、他のハウスメーカーとの比較検討がしにくくなる可能性も・・
これらのメリットと注意点を十分に理解し、複数のハウスメーカーを比較検討した上で、ハグミーで進める意思が固まった段階で仮契約に臨むのが賢明な進め方です。
一条工務店のハグミー今後の価格はどうなるか?
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ハグミーの今後の価格動向については、誰にも断定することはできません。
しかしこれまでの値上げの背景や現在の経済状況から、ある程度の予測を立てることは可能です。
最も大きな要因である輸入建材の価格や輸送コストは、世界的なインフレや為替レートに左右されます。
現在の円安傾向が続く限り、建築コストが劇的に下がることは考えにくい状況です。
またハグミーはもともと45周年記念の期間限定・棟数限定商品として発表されました。
現在も販売が継続されているのは、その人気と需要の高さによるものと考えられます。
今後、好評であればレギュラー商品化される可能性もありますが、その際に仕様や価格が見直されることも十分にあり得ます。
以上のことから楽観的な予測は難しいのが現状です。
ハグミーは今買うべき?それとも待つべき?
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「値上げが続くなら、いつ買うのが正解なのか」、これはハグミーを検討するすべての方が抱く最大の疑問だと思います。
この問いに対する唯一の正解はありませんが、判断するための2つの視点を提供します。
一つ目の視点は「価格」です。
前述の通り今後の大幅な値下げは期待しにくい状況です。
もしハグミーの購入意思が固まっており、予算計画にも問題がないのであれば「価格だけを見れば今が最も安いタイミングかもしれない」という考え方が当然かも。
二つ目の視点は「ライフプランと納得度」です。
価格変動だけを気にして焦って契約し、「本当は違う間取りが良かった」「他のハウスメーカーももっと見たかった」と後悔しては本末転倒です。
最終的には価格の動向を見据えつつも、ご自身のライフプランや家づくりに求める優先順位と照らし合わせて納得のいくタイミングで決断することが何よりも大切になります。
まとめ:一条工務店ハグミー値上げとの向き合い方
出典:一条工務店
それでは最後になりますがまとめていきましょう
- ハグミーは高性能な家を比較的安価に実現できる規格住宅
- 本体価格1,490万円は最低価格で総額は2,400万~2,900万円が目安
- 値上げの主な背景は円安や物価高による建築コストの上昇
- 業界全体の問題でありハグミーだけが値上げしているわけではない
- ローコスト住宅と比較するとコストパフォーマンスに優れる
- 同じ規格住宅のi-smileや注文住宅のi-smartとは性能と価格に差がある
- 本体価格を抑える分、床暖房や太陽光など多くの設備がオプション扱い
- オプションの選択が総額を大きく左右するため優先順位付けが鍵
- 施主支給やDIYでコストを抑えつつ個性を出す工夫が可能
- 値上げ対策として仮契約で坪単価を固定する方法が有効
- 仮契約はメリットだけでなく資金拘束などの注意点もある
- 今後の価格が下がる可能性は低く緩やかな上昇が続くと予測
- 購入タイミングは価格動向だけでなく自身のライフプランで判断
- ハグミーの制約(間取り変更不可など)を許容できるかが重要な判断基準
- 値上げ時代でも性能と価格のバランスを見極めれば賢い選択は可能
以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました<(_ _)>
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