
一条工務店の家づくりで、多くの人が魅力を感じる「オープンステア」。
そのスタイリッシュなデザインは、リビングに開放感とモダンな雰囲気をもたらします。
しかし見た目の美しさだけで採用を決めてしまうと、後悔につながる可能性も・・
この記事ではオープンステアとは何か?標準的なボックス階段など他の階段タイプとの違い、そして優れたデザイン性と空間演出の効果までを詳しく解説!
さらに失敗や後悔を避けるため、実際に採用した方々のリアルな声も交え、メリットだけでなくデメリットについても紹介します。
あなたの家づくりにとって最適な選択ができるよう、ぜひ最後までご覧ください♪
【この記事でわかること】
- オープンステアの基本的な特徴とメリット
- ボックス階段との違いや設計上のルール
- オープンステア採用者のリアルな声
- 採用後に考えられる注意点と安全対策
それでは早速本文にいってみましょう
一条工務店オープンステアの基本的な魅力と特徴
一条工務店のオープンステアは、スタイリッシュなデザインで開放的な空間を演出する人気のオプションです。
- 一条工務店のオープンステアとは?その魅力と特徴
- オープンステアと他の階段タイプとの違い
- オープンステアのデザイン性と空間演出
- オープンステアで選べる色の種類
- オープンステアの間取りへの影響と設計ルール
一条工務店のオープンステアとは?その魅力と特徴
一条工務店のオープンステアは踏板と骨組み、手すりで構成される、蹴込み板(けこみいた)のないデザインの階段を指します。
視線が階段の向こう側へ抜けるため、空間に圧迫感を与えず開放的でモダンな印象を演出できるのが最大の魅力です。
光や風が通り抜けやすくなるため家全体が明るく、一体感のある空間作りに貢献します。
一条工務店では人気のオプションの一つとして位置づけられており、デザイン性を重視する多くの施主に選ばれています。
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オープンステアと他の階段タイプとの違い
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一条工務店で選べる階段は、主にオープンステアとボックスステアの2種類です。
両者の違いを理解することは、自分のライフスタイルに合った選択をする上で非常に大切になります。
比較項目 | オープンステア | ボックスステア(標準階段) |
デザイン性 | スタイリッシュでモダン | シンプルで一般的 |
開放感 | 非常に高い | 低い(壁に囲まれるため) |
階段下スペース | オープンスペース(収納なし) | 収納スペースとして活用可能 |
価格 | オプション(約2万円~) | 標準仕様(追加費用なし) |
間取りの自由度 | 直線形状のみで制約あり | L字やコの字など形状が豊富 |
音・匂いの伝わり | 伝わりやすい傾向 | 比較的伝わりにくい |
このようにオープンステアはデザイン性と開放感に優れる一方、ボックスステアは収納力と間取りの柔軟性で利点があります。
オープンステアのデザイン性と空間演出
オープンステアがもたらす最大の効果は、その優れたデザイン性による空間演出力です。
特に近年人気の吹き抜けとの相性は抜群で、組み合わせることで縦への広がりが強調され圧倒的な開放感を生み出します。
階段自体がインテリアの一部として機能するため、観葉植物を置いたりデザイン性の高い照明を組み合わせたりすることでより洗練された空間を作り上げることができます。
家族の気配を常に感じられるリビング階段として採用されることも多く、コミュニケーションの活性化にも繋がるという側面も持ち合わせています。
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オープンステアで選べる色の種類
オープンステアは家の内装に合わせてデザインをカスタマイズできる点も魅力です。
選べる仕様によって空間の印象を大きく変えることができます。
階段の色
階段の踏板や手すりの色は、基本的に「ライト」「レッド」「ビター」の3色から選択可能です。
床材や建具の色と合わせることで家全体に統一感が生まれます。
ちなみにこの階段色はフリーカウンターの色とも連動するため、設計段階で全体のカラーバランスを考慮することが求められます。
支柱の色
i-smart(アイスマート)では支柱が「白」ですが、グランセゾンでは「黒」になるなど選択する住宅シリーズによって支柱の色が異なります。
この色の違いだけでも空間の引き締まり方や雰囲気が変わるため、モデルハウスなどで確認しておくとよいでしょう。
サイドパネルの仕様
手すりのサイドパネルは、アクリル製で「透明」と「かすみ」の2種類から選べます。
透明タイプ
開放感を最大限に高め、明るい印象を与えます。
ただし手垢や傷、ホコリが目立ちやすいという側面があります。
かすみタイプ
傷や汚れが目立ちにくく、メンテナンス性に優れています。
透明タイプに比べると開放感は若干劣りますが、プライバシーへの配慮にもなります。
オープンステアの間取りへの影響と設計ルール
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オープンステアの採用を検討する際には、間取りに与える影響と一条工務店独自の設計ルールを理解しておく必要があります。
まずオープンステアは「ストレート階段」のみの対応となり、ボックス階段のようにL字型やコの字型に折り返すことはできません。
また階段には主に2つのタイプが存在します。
タイプ | 必要なスペース | 幅 | 勾配 |
14段標準タイプ | 3マス(約1.5畳) | 約750mm | やや急に感じることがある |
15段幅広タイプ | 3.5マス(約1.75畳) | 約969mm | 緩やかで昇降しやすい |
多くの住宅ではスペースの制約から14段標準タイプが選ばれますが、人によっては勾配が少し急だと感じることがあるようです。
一方で15段幅広タイプは昇降が楽ですが、より広い面積を必要とするため他の居住スペースとの兼ね合いが計画の鍵となります。
一条工務店オープンステア採用前に知るべきこと
一条工務店のオープンステアは魅力的ですが、後悔しないためには注意点も知るべきです。
- オープンステアで後悔しないための注意点
- オープンステアの安全性と対策
- オープンステアの掃除とメンテナンス
- オープンステア採用者のリアルな声
- オープンステアを採用すべきかの判断点
オープンステアで後悔しないための注意点
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デザイン性に優れたオープンステアですが、採用後に「思っていたのと違った」と感じる可能性もゼロではありません。
後悔を避けるためには、事前にいくつかの注意点を把握しておくことが不可欠です。
構造上1階と2階を遮るものが少ないため、リビングのテレビの音や料理の匂いが2階の寝室まで届きやすくなります。
これを家族の繋がりと感じるか、プライバシーの侵害と感じるかは、ライフスタイルによって意見が分かれるところです。
暖かい空気は上へ冷たい空気は下へと移動する性質があるため、オープンステアや吹き抜けがあると空気が循環し部屋の温度を一定に保ちにくい場合があります。
ただ一条工務店の住宅は業界トップクラスの高気密・高断熱性能と全館床暖房を備えているため、他の住宅に比べると寒さの問題は感じにくいという声が多いのも事実です。
ボックス階段であればデッドスペースを有効活用できますが、オープンステアの場合はそのスペースがなくなることを前提とした収納計画を立てる必要があります。
オープンステアの安全性と対策
オープンステアを選ぶ際、特に小さなお子様や高齢のご家族がいる家庭では、安全性が最も気になるポイントの一つでしょう。
開放的なデザインは裏を返せば転落や落下の危険性と隣り合わせです。
子供の転落リスクと対策
踏み板の隙間から子供が落下する事故を防ぐため、一条工務店では落下防止用の「ステアカバー」という部材が用意されています。
また子供が勝手に階段へ侵入するのを防ぐためには、階段の上下にベビーゲート(一条工務店のオプションではキディーガード)を設置することが極めて有効な対策となります。
ストレート形状のため一度足を踏み外すと下まで落ちてしまう危険性も指摘されており、階段では遊ばないといった家庭内のルール作りも大切です。
高齢者への配慮
前述の通りオープンステアの標準タイプは、人によっては勾配が急に感じられることがあります。
高齢になるとわずかな勾配の違いが昇降の負担に大きく影響します。
可能であれば緩やかな勾配の幅広タイプを検討するか、将来的な生活を考えて1階だけで生活が完結する間取りを視野に入れることも一つの方法です。
オープンステアの掃除とメンテナンス
出典:一条工務店
オープンステアはそのデザインゆえに掃除の仕方にも特徴があります。
快適な状態を維持するためには、メンテナンスの方法を理解しておくことが望ましいです。
踏み板のホコリは掃除機やハンディモップで手軽に掃除できますが、隙間からホコリが階下に落ちやすいという点は念頭に置く必要があります。
このため階段の真下にはテレビなどの精密機器や、ホコリを避けたいものを置かない方が賢明かもしれません。
掃除の際は柔らかい布や静電気を吸着するタイプのホコリ取りを使用し、強くこすらないように注意しましょう。
硬い布や研磨剤入りの洗剤は、細かい傷の原因となるため絶対に使用を避けるべきです。
日々のこまめな手入れが美しさを長く保つ秘訣となります。
オープンステア採用者のリアルな声
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オープンステアを実際に採用した方、あるいは検討の末に採用しなかった方の声は、これから家を建てる人にとって非常に参考になります。
採用して良かったという意見で最も多いのは、やはり「開放感とデザイン性」への満足感です。
リビングが広く明るく感じられる点や、家全体がおしゃれな雰囲気になる点をメリットとして挙げる声が多数見られます。
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またリビング階段として設置したことで、家族が自然と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが取りやすくなったと感じる方もいます。
一方で採用しなかった方の主な理由としては、「子供の安全性への懸念」や「収納スペースの優先」が挙げられます。
特に限られた床面積の中で間取りを考える際、オープンステアに必要なスペースを確保するよりも、階段下収納を設ける実用性を取ったという判断は少なくありません。
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また宿泊体験で実際にオープンステアを試した結果、音の響きや勾配が気になり採用を見送ったというケースも・・
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これらの声からオープンステアは全ての家庭にとって最適な選択とは限らず、個々の価値観やライフスタイルに合うかどうかを慎重に見極める必要があることが分かります。
オープンステアを採用すべきかの判断点
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これまで解説してきた情報を踏まえ、あなたがオープンステアを採用すべきかどうかのポイントを整理していきたいと思います。
以下の点について、ご自身の家づくりにおける優先順位を考えてみてください。
デザイン性と開放感を最優先するか
何よりもまず家のデザイン性やリビングの開放感を重視したいのであれば、オープンステアは非常に魅力的な選択肢です。
スタイリッシュな空間は日々の暮らしに豊かさをもたらしてくれます。
家族構成とライフスタイルに合っているか
小さな子供や高齢の家族がいる場合、安全性への配慮が不可欠です。
ベビーゲートの設置や緩やかな勾配の選択など、対策を講じることでリスクは軽減できますがその手間やコストも考慮に入れる必要があります。
音やプライバシーへの考え方
生活音が家族のいる階に伝わることをコミュニケーションの一環として前向きに捉えられるか、あるいはストレスに感じるかは重要な判断基準です。
静かな環境や個々のプライバシーを重視するなら、ボックス階段の方が適しているかもしれません。
収納スペースの必要度
家の収納計画において階段下収納が必須かどうかを考えます。
他の場所に十分な収納を確保できるのであれば、オープンステアを選んでも問題ないでしょう。
しかし収納が少ない間取りの場合は、ボックス階段の収納力が大きな助けとなります。
まとめ:一条工務店 オープンステア採用のポイント
出典:一条工務店
それでは最後になりますがまとめていきましょう
- オープンステアは蹴込み板がなく視線が抜けるデザイン
- リビングなどに開放感とモダンな雰囲気をもたらす
- オプション費用は約2万円からと比較的安価に設定
- 吹き抜けと組み合わせることでデザイン性がさらに向上
- 階段の色はライト、レッド、ビターの3色から選択可能
- サイドパネルは透明とかすみの2種類から選べる
- ボックス階段に比べ階段下収納は確保できない
- 形状はストレートのみで間取りに一定の制約が生じる
- 音や匂いが上下階に伝わりやすい傾向がある
- 一条工務店の高断熱住宅では寒さの問題は比較的小さい
- 子供の転落防止にはステアカバーやベビーゲートが有効
- 標準タイプの勾配は人によって急に感じることがある
- アクリルパネルの掃除は傷をつけないよう注意が必要
- 実際の使用感は住宅展示場や宿泊体験で確認しよう
- 採用の判断はデザイン、安全性、収納、プライバシーの何を優先するかで決まる
以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました<(_ _)>
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