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一条工務店の「二倍耐震」を検討中の方へ。
本記事ではまず「二倍耐震」の構造についてわかりやすく解説し、続いて二倍耐震のメリットとデメリットを具体的に比較します。
さらに実際に導入した二倍耐震ユーザーの声を多数ご紹介し、耐震性能だけでなくコストや間取りへの影響まで、後悔しない住まいづくりのポイントをお届けします。
地震対策を最優先に考える方はもちろん、費用やデザインとのバランスを重視する方にも役立つ情報が満載です♪
ぜひ最後までご覧ください!
【記事のポイント】
- 二倍耐震の基本仕様と仕組み
- 二倍耐震のメリットとデメリット
- 二倍耐震による耐震性能向上のポイント
- 導入ユーザーが実感した効果や体験談
- 二倍耐震を選ぶ際のコストパフォーマンス
それでは早速本文にいってみましょう
一条工務店の「二倍耐震」とは?
一条工務店の二倍耐震は、独自のツインモノコック構造とミッドプライウォールで耐震等級5相当を実現。
一条工務店の耐震技術とは?
一条工務店は創業以来、実大実験と独自構造を組み合わせた耐震技術を磨いてきました。
まず「ツインモノコック構造」と呼ぶ六面体パネルにより、外力を点ではなく面で分散させることで揺れを効果的に吸収します。
またE-ディフェンスなど国内最大級の震動実験施設で過去の震度7クラス波を再現し、数百回に及ぶ加振試験を実施済みです。
高精度な工場生産による部材加工と、許容応力度計算による個別設計の組み合わせで、確かな強靭性を担保しているのが特徴です。
2倍耐震ミッドプライウォールとは?
出典:一条工務店
一条工務店が提供する「2倍耐震ミッドプライウォール」は、建築基準法の1.5倍相当である耐震等級3をさらに超え、耐震等級5相当を実現する高強度耐力壁です。
カナダ発祥の高耐力合板を採用し、厚さ30ミリ以上の多層構造により、壁のせん断耐力を従来比で約2倍に向上させています。
釘打ち本数を増やし、釘間隔を狭めることで接合部剛性を高め、地震時の変形を抑制する役割も果たします。
E−ディフェンスなど国内外の実大実験で繰り返し検証済みで、タイル外壁や室内仕上げへの損傷も大幅に低減できることが報告されています。
2×6工法を前提とし、アイスマートやアイキューブなど一条工務店の主要モデルに標準対応するオプション仕様です。
耐震性能だけでなく、開放的な大開口を維持しつつ高い安全性を確保する点が最大の特徴と言えるでしょう。
ミッドプライウォールと耐震等級3の違い
出典:一条工務店
ミッドプライウォールは一般的な耐震等級3の構造用合板(通常の筋交い仕様)と比べ、壁のせん断耐力を約2倍に高めた高強度合板です。
耐震等級3は建築基準法の1.5倍の耐力を保証し、最大震度7程度の揺れで建物の倒壊を防ぐ基準ですが、仕上げ材や内装への損傷は避けられない場合があります。
一方で前章で説明した通りミッドプライウォールでは、板厚30ミリ以上の多層合板に加え、専用計算ソフトによる最適配置、釘打ち本数の増強、釘間隔の細密化などを組み合わせ耐震等級5相当(基準の2倍)に相当する性能を実現しました。
これにより柱や梁の接合部での局所的な過大変形を抑制し、タイル外壁やクロスのひび割れリスクも大幅に低減可能です。
その結果、一般的な耐震等級3住宅に比べて、室内被害の軽減と開口部の自由度維持の両立が可能になる点が最大の違いと言えるでしょう。
地盤調査の仕組み
出典:一条工務店
一条工務店では、全棟の建築前に無償で地盤調査を行い、スウェーデン式サウンディング試験を主力手法として採用しています。
先端ロッドを回転しながら地中に貫入させ、一定深度ごとの回転数と貫入抵抗を測定することで地耐力を5段階評価に分類します。
またGISや過去の地震履歴を参照して液状化リスクを予測し、基礎形式の最適化にも反映させています。
一条工務店 二倍耐震のメリットとデメリット
二倍耐震オプションは標準耐震等級3を超える耐震等級5相当を実現しています
低予算で導入可能なうえ、地震保険料割引も期待できるが、間取りや工法に制約が生じる場合が・・
二倍耐震のメリット & デメリット
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メリット
一条工務店の2倍耐震には、大地震時の室内損傷を最低限に抑える強靭性があります。
壁倍率7倍相当のミッドプライウォールをバランスよく配置し、震度7クラスの揺れを繰り返し試験した実大実験で、タイル外壁やクロスのひび割れ発生率を従来比で半分以下に抑制できることが確認されています。
加えてオプション費は坪単価約3,000円(30坪で約90,000円)と地震保険5年分(約200,000円)と比べても割安で、長期的な修繕コスト削減に寄与します。
さらに耐震等級5相当を取得することで地震保険料が最大60%割引となり、月々の保険負担も軽くなる点がメリットです。
デメリット
一条工務店の「2倍耐震」は高い耐震性能を誇るものの、設計や費用面に制約が生じます。
まずオプション費用は坪単価約3,000円(30坪で約9万円)程度にとどまりますが、耐力壁やタレ壁の増設によって開放感が減退しがち・・
さらに2×6工法限定の仕様であり、在来軸組み工法では選択不可となる点がネック。
なお「耐震等級5相当」は一条工務店独自の判定基準で、公的な性能評価を得るには第三者機関への別途申請が求められます。
2倍耐震だと間取りに制限を受ける部分が出てきます。
一条工務店の耐震は耐震等級3で震度6強〜震度7弱まで耐えれる様に出来ています。これは通常でも1.5倍なので無理に2倍にする必要性はありません。
それよりも間取り重視で後悔しない様におすすめします😊— ★アラゴルン★@BABEL/AVABEL(アスパラベーコン男子) (@AsuparaBaconBoy) August 16, 2023
二倍耐震のコストパフォーマンス
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一条工務店の2倍耐震オプション費用は、延床面積×3,000円の計算で算出され、30坪の場合は約9万円です。
標準仕様の耐震等級3から耐震等級5相当へグレードアップ可能なうえ、地震保険料(5年一括約20万円)と比較するとコストパフォーマンスに秀でています。
耐力壁の増設による間取り制限は避けられないものの、実大実験で実証された損傷抑制効果や将来の補修費削減を踏まえると、長期的には優れた投資といえるでしょう。
2倍耐震だけだと3000円/坪ですからね。破格の安さです!
耐水害も比較的安いです。
わたしはさらぽかをやめて、
耐水害をつけました!— ののの家~一条工務店ismart~ (@ismart14491492) June 5, 2021
一条工務店の二倍耐震ユーザーの声
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二倍耐震ってどんな人におすすめ?
出典:一条工務店
一条工務店の2倍耐震は、通常仕様の耐震等級3を超える強度を求める方に向いています。
たとえば南海トラフ地震など震度7クラスの繰り返し揺れを想定した地域では、室内のひび割れ防止や家具転倒抑制を重視するご家庭に最適。
さらに耐震等級5相当取得で地震保険料が最大60%割引となるため、二重のコストメリットが得られる。
大開口や吹き抜けの設計を諦めたくない一方で、安全性を最優先したい方にも適合しますし、長期的な修繕費削減を重視するライフスタイルにも応えられます。
一条工務店 二倍耐震についてまとめ
出典:一条工務店
それでは最後になりますがまとめていきましょう
- 2倍耐震は建築基準法の2倍相当で耐震等級5相当を実現するオプション
- ミッドプライウォールにより壁倍率7倍相当で地震エネルギーを分散
- E-ディフェンス実大実験で外壁やクロスの損傷率を50%以下に抑制
- 坪単価約3,000円(30坪で約9万円)で耐震性能がupし高コスパ
- 耐震等級5相当取得に伴い地震保険料が最大60%割引される
- 2×6工法限定の仕様で在来軸組み工法では導入できない点に注意
- 大開口や吹き抜けの設計には耐力壁・タレ壁の配置による制限が生じる
- 無償の地盤調査と許容応力度計算によって適切に判断できるシステム
- 長期的には地震による修繕コストを大幅に削減し資産価値維持に寄与
- 標準仕様の耐震等級3は震度6強に対応し2倍耐震は更なる安心感がある
以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました<(_ _)>
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