
一条工務店で家づくりを検討する際、特にツーバイフォー工法に関心を持つ方は多いのではないでしょうか。
そもそも一条工務店ツーバイフォー工法とはどのような特徴があるのか?
また軸組工法との違いと、それぞれのメリット・デメリットについて気になるところです。
この記事ではこれらの疑問に答え、後悔しない家づくりのための客観的な情報を提供します!
【この記事でわかること】
- 2×4工法の特徴とメリット・デメリット
- 2×4商品ラインナップと大まかなコスト感
- 設計ルールや注意すべき欠点
- 実際に建てた人の評判と他社との比較
それでは早速本文にいってみましょう
一条工務店ツーバイフォー(2×4)の基本性能と特徴
ここではツーバイフォーの基本性能から軸組工法との違い、さらに高性能な2×6工法の特徴までを比較。
- 一条工務店ツーバイフォー(2×4)工法とは?
- 軸組工法との違いとメリット・デメリット
- ツーバイシックス(2×6)工法の特徴
- ツーバイフォーの対象商品ラインナップ
- 実際にどれくらいコストがかかるのか?
一条工務店ツーバイフォー(2×4)工法とは?
一条工務店が採用する工法は、一般的なツーバイフォー工法をさらに進化させた独自の「ツインモノコック構造」が基本となります。
これは壁・床・天井を強力に結びつけた、強靭な箱型の構造を指します。
この仕組みにより一点に負荷が集中して建物が歪んだり損傷したりするリスクを大幅に軽減し、極めて高い耐震性能を実現しています。
言ってしまえば家全体を一つの頑丈な箱として捉えることで、外部からの力に対して圧倒的な強さを発揮するのが一条工務店の家づくりの基盤となっている考え方です。
軸組工法との違いとメリット・デメリット
日本の木造住宅で伝統的に用いられてきた「木造軸組工法(在来工法)」と、一条工務店が採用する「ツーバイフォー工法」には構造の考え方に根本的な違いがあります。
軸組工法が柱や梁といった「線」で骨格を形成し建物を支えるのに対し、ツーバイフォー工法は壁や床といった「面」で建物を支える構造です。
それぞれの工法が持つメリットとデメリットを理解することが、家づくりにおいて大切になります。
このようにツーバイフォー工法は耐震性や気密性といった性能面で優位性がある一方、軸組工法は設計の自由度や将来的な可変性の高さが魅力です。
ツーバイシックス(2×6)工法の特徴
出典:一条工務店
一条工務店では標準的なツーバイフォー工法だけでなく、さらに高性能な「ツーバイシックス(2×6)工法」も採用しています。
この二つの工法の違いは、壁の骨組みに使用される木材の規格にあります。
壁が厚くなることで主に二つの大きなメリットが生まれます。
耐震性の向上
一つ目は構造的な強度の向上です。
単純に木材が厚くなることで、建物全体の剛性が高まります。
壁の厚みが増すことで、地震や台風といった外部からの力に対する抵抗力が強くなり、より頑丈な住まいを実現できます。
断熱性能の向上
二つ目のメリットは断熱性能の向上です。
壁の内部空間が約1.6倍に広がるため、より多くの断熱材を充填することが可能!
ただ壁が厚くなる分、室内の有効面積がわずかに狭くなる可能性やコストが上昇する点は考慮すべき点として挙げられます。
コスパに優れた「ツーバイフォー(2×4)工法」の商品ラインナップ
出典:一条工務店
ツーバイフォー工法は高い基本性能を維持しながら、コストを抑えることに重点を置いたシリーズで採用されています。
性能面では2×6工法に一歩譲るものの、一条工務店の基準を満たす高い気密・断熱性は確保されています。
コストパフォーマンスを重視し、効率的に家づくりを進めたい方に最適な選択肢です。
- HUGme(ハグミー): 約100種類のプランから選ぶ規格住宅で、一条工務店の中でも坪単価が安い商品
- i-smile(アイスマイル): 約4,000もの豊富なプランから選べるセミオーダー住宅
ツーバイシックス(2×6)も含めた、一条工務店の商品をまとめてみましょう。
工法 | 商品名 | 主な特徴 |
ツーバイシックス(2×6) | グラン・スマート | 最上位モデル。デザイン性と最高クラスの性能を両立 |
アイ・スマート | 人気No.1。機能性とデザインのバランスが良い | |
アイ・キューブ | シンプルモダン。i-smartと同等の性能を持つ | |
ツーバイフォー(2×4) | ハグミー | 最も低価格な規格住宅。約100プランから選択 |
アイスマイル | 豊富なプランから選べるセミオーダー住宅 |
実際にどれくらいコストがかかるのか?
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一条工務店のツーバイフォー工法で家を建てる際のコストは、坪単価でおおよそ50万円から70万円程度が目安となります。
ただしこの金額はあくまで一般的な建屋本体相場であり、オプションの有無、建物の形状や大きさによって大きく変動。
ツーバイフォー工法は使用する木材やパネルが規格化・工場生産されているため、現場での作業が効率化され工期が短縮できる傾向にあります。
一方で一条工務店は全館床暖房や高性能な窓サッシなどを標準仕様としている商品が多く、初期費用は他のローコストメーカーと比較して高くなる可能性が・・
しかし高い断熱性や太陽光発電システムによる光熱費の削減など、入居後のランニングコストまで含めたトータルコストで考えることが大切です。
正確な費用を知るためには希望する間取りや仕様を伝えた上で、詳細な見積もりを取得することが不可欠です。
一条工務店ツーバイフォー(2×4)で建てる際の注意点
一条工務店のツーバイフォーは高性能ですが、「一条ルール」と呼ばれる間取りの制約も・・
- 間取りの自由度と一条独自の設計ルール
- 見逃せないツーバイフォー工法の欠点は?
- ツーバイフォー工法に強い他社との比較
- 住んでみた人の声と満足度はどう?
間取りの自由度と一条独自の設計ルール
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一条工務店のツーバイフォー工法で家を建てる際、最も注意すべき点の一つが間取りの自由度に関する制約です。
ツーバイフォー工法は構造上、建物を支える「耐力壁」をバランス良く配置することが不可欠です。
そのため壁を取り払った広大なリビングや、壁一面の大きな窓といった大胆な空間設計には制限がかかります。
具体的には以下のようなルールが存在します。
- 壁の配置には一定の制約がある
- 大きな開口部(窓やドア)の設置が難しい
- 吹き抜けの大きさや位置に制限がかかる
- 1階と2階の壁の位置をある程度そろえる必要がある
これらのルールは家の強度と安全性を最優先するためのものです。
見逃せないツーバイフォー工法の欠点は?
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一条工務店のツーバイフォー工法は多くのメリットを持ちますが、いくつかの欠点や注意点も存在します。
これらを理解した上で検討することが、後悔しない家づくりにつながります。
間取りとデザインの制約
最も大きな欠点として挙げられるのが、間取りの自由度が低いことです。
耐力壁によって構造を支えるため、壁の少ない大空間や特殊な形状のデザインを実現することは困難です。
外観も比較的シンプルで画一的になりやすい傾向があります。
リフォームの難しさ
将来的に間取りを変更したい場合、構造体である壁を簡単に撤去・移動できないため大規模なリフォームには向きません。
家族構成の変化など長期的なライフプランを考えた上で、新築時の間取りを慎重に計画する必要があります。
結露のリスク
非常に高い気密性を持つがゆえに室内の湿気が外に逃げにくく、適切な換気が行われないと壁内結露のリスクが高まる可能性があります。
もちろん一条工務店では高性能な24時間換気システムが標準装備されているため、正しく使用していれば問題は起きにくいですが、換気の重要性を理解しておくことが求められます。
何を優先するかを明確にすることが工法選びの鍵となります。
ツーバイフォー工法に強い他社との比較
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一条工務店以外にも、ツーバイフォー工法を得意とするハウスメーカーは数多く存在します。
各社それぞれに特徴があり、比較検討することで自身の理想に最も近い一社を見つけることができます。
ハウスメーカー | 特徴 |
一条工務店 | 業界トップクラスの性能を追求。「家は、性能。」を掲げ、耐震性、断熱性、気密性に特化。全館床暖房など標準仕様が充実している |
三井ホーム | 日本で早くからツーバイフォー工法を手掛けたパイオニア。独自技術「プレミアム・モノコック構法」で、高い設計自由度とデザイン性を両立 |
三菱地所ホーム | 独自の「ツーバイネクスト構法」を採用。全館空調システム「エアロテック」が特徴で、快適な空気環境と自由なデザインを両立 |
スウェーデンハウス | 北欧の思想に基づいた家づくり。木製サッシ3層ガラス窓を標準採用し、極めて高い断熱性能を実現。デザイン性も高く評価されている |
ヤマダホームズ | 従来の軸組工法とツーバイフォー工法を組み合わせたハイブリッド工法を採用。制震ダンパーを搭載するなど、高い耐震性を実現 |
例えばデザイン性や間取りの自由度をより重視するなら三井ホームや三菱地所ホーム、北欧風のデザインと最高の断熱性能を求めるならスウェーデンハウスが候補になるかもしれません。
それぞれの強みを理解し総合的に判断することが大切です。
住んでみた人の声と満足度はどう?
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実際に一条工務店のツーバイフォー工法の家に住んでいる方の声を見ると、その満足度は非常に高いことがうかがえます。
特に評価されているのは家の基本性能に関する部分です。
多くの方が挙げる満足点として「冬の暖かさ」があります。
この快適性から「もう他の家には住めない」と感じる方も少なくありません。
また気密性の高さからくる遮音性の高さも評価されています。
外の騒音が気にならず静かな室内環境が保たれる点や、光熱費が以前の住まいより安くなったという省エネ性能に関する満足の声も目立ちます。
一方で注意点として挙げられるのは「乾燥」です。
また性能を重視するあまり間取りの制約があったり、外観デザインが似通ったりする点をデメリットと感じる方もいるようです。
家の快適性や性能を最優先する方にとっては、非常に満足度の高い住まいであると言えます。
まとめ:一条工務店ツーバイフォー(2×4)で建てるべきか?
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この記事で解説した情報を最後にまとめていきましょう。
- 一条工務店のツーバイフォーは強固な「ツインモノコック構造」が特徴
- 壁・床・天井の「面」で地震の力を受け止め揺れを分散させる
- 伝統的な木造軸組工法と比較して耐震性や気密・断熱性に優れる
- 軸組工法に比べると間取りの自由度は低くリフォームも難しい
- より壁が厚いツーバイシックス工法はさらなる耐震性と断熱性を実現
- ツーバイフォー対象商品は「アイスマイル」「ハグミー」
- 坪単価は50万円から70万円が目安だが仕様により変動
- 高い耐震性を確保するため「一条ルール」という設計上の制約がある
- 大開口や特殊な間取りには制限がかかる点を理解しておく必要がある
- 主な欠点は間取りの自由度の低さとリフォームの難しさ
- 三井ホームなど他社もそれぞれ特色あるツーバイフォー住宅を提供
- 実際に住んだ人からは住宅性能に対する満足度が非常に高い
- 性能を最優先し快適で安全な暮らしを求める方には最適な選択肢
- デザインや間取りの自由度を重視する方は他のメーカーや工法を検討
- 自身の価値観やライフスタイルに合っているかを判断することが大切
以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました<(_ _)>
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